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リゾートホテル並みの宿泊費!「グランピング」に「お値段以上」の価値はあるのか

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TEXT: 大森弘恵  PHOTO: 大森弘恵,写真AC

「オールレンタル」「コテージ泊」「トレーラー泊」とは違う?

「グランピング」に似たプランに「オールレンタル」「コテージ泊」「トレーラー泊」がある。

「オールレンタル」とはその名前の通り、テントから小物まですべてレンタル品を使うキャンププランで、テント設営も食材調達もすべて利用者が自ら行う。寝具もベッドではなく、マット+寝袋。テント泊をしたいけれど何を揃えていいかわからない人、興味があるけれどまだすべての道具を用意できていない人にうれしいプランだ。

 大型コットンテントや木製ファニチャー、エアベッドなど、自分でグランピングサイトを作れる道具一式のレンタルは大きいだけに注意しておきたいことがある。大型コットンテントは構造自体はシンプルだが非常に重量感があり、雨で濡れると撤収が大変。また、いくつものファニチャーをセットするだけで時間がかかり、キャンプに不慣れな人はほかのことをする余裕がなく、自然の中での優雅なひとときとは真逆になるかもしれない。コテージ

 一方、「コテージ泊」と「トレーラー泊」はテント設営の手間がかからず、手軽に自然の中で過ごせる点では、グランピングとよく似ていると言えるだろう。ベッド+テント泊ではないものの食材付きのコテージ泊(またはトレーラー泊)プランをグランピングプランと呼ぶ施設もある。

 ただし呼び名に「グランピング」が付けられていても、ホテルライクな設備のコテージやトレーラーがある一方で、ベッドなどはなくテントとさほど変わらない簡素なものもある。ユーザー好みにぴったり重なるグランピング風の快適施設を期待するのならば、予約時にしっかり状況を確認しておきたいもの。海辺のグランピング

 さて、気になるのは「グランピング」の利用料金だ。

 一般的な常設テント利用時の倍は当たり前で、ちょっとしたリゾートホテル並みの料金も珍しくない。一般の常設テントではメンテナンスと清掃はされていても、そのほかの手間はかけられていない。

 一方、「グランピング」の場合はチェックアウト後にベッドメイクやアメニティ補充などホテル並みの手入れがなされ、さらに食材の用意や油汚れや灰でいっぱいになったBBQグリルなどの手入れもまた、管理施設側でなされるわけだ。設営・撤収、焚き火台やダッチオーブンの手入れといった、普通のキャンプでの面倒事から開放されることを考えれば、決して高価格ではないだろう。

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