クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • VW8代目ゴルフがついに日本上陸! ライバルを常にリードしてきた「歴代モデル」をおさらい
CLASSIC
share:

VW8代目ゴルフがついに日本上陸! ライバルを常にリードしてきた「歴代モデル」をおさらい

投稿日:

TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

●ゴルフ3:VR6エンジンを搭載

「ゴルフからゴルフへ」。当時の資料でそう謳う3世代目ゴルフ。日本市場では1992年4月から販売開始された。ちなみに日本国内の専売チャンネル(ファーレンとデュオ)もこの世代に発足している。ゴルフ3
 安全、環境対応、運転の楽しさ、クオリティなどが開発テーマ。ドイツ国内で廃車時の無料引き取り保証なども発表された。当初、日本仕様は1.8Lと2Lの4気筒ガソリンエンジンを設定。スポーツ/エコノミーモード切り替え付き4速ATも初採用された。ボディサイズは全長、全幅ともに拡大された。1、2世代で不変だった全高もアップ。前後トレッドも拡大しが、グレードごとのタイヤサイズの違いにはホイールのオフセット変更で対応。つねにボディに対し面一になるよう設定されていた。ゴルフ3
 ボディバリエーションも増え、ヴァリアント(ワゴン)はこの世代から登場。また第2世代で見送られていたカブリオのモデルチェンジも、この代で行われている。ゴルフ3

 さらにラインアップの拡充も行なわれた。その代表が度の狭バンク角に設計されたVR6エンジン。排気量は2.8L(コラードは2.9L)とし、当時、上級車から移行してくるダウンサイザーの受け皿とした。VR6はその滑らかなパワーフィールに見合う、4気筒ゴルフとはひと味違う上質な乗り味も特徴だった。ゴルフ3 16バルブエンジン搭載のGTIや、上級装備が与えられたGTXなどのバリエーションも登場した。

 

●車名:ゴルフ3(1996年モデル)●グレード:GLI AT●全長×全幅×全高:4020×1695×1435mm●ホイールベース:2475mm●車両重量:1140kg●エンジンタイプ:直4SOHC●排気量:1984cc●最高出力:115ps/5400rpm●最大トルク:16.6kg-m/2600rpm●トランスミッション:4速AT●サスペンション(前/後):ストラット/トレーリングアーム●タイヤサイズ(前・後):185/60R14●価格(税別):264万円(1996年モデル、東京地区希望小売価格)

●ゴルフ4:高級路線にシフト

 4世代目は、先代以上に〝高品質〞をテーマに一新、開発されたモデル。フルジンク(総亜鉛メッキ)ボディの採用はその一例で、日本でも年間の錆穴の保証がつけられた。ゴルフ4 チリ(ボディパネル同士の合わせ目)の管理レベルなども一段と高められた。全幅が1735mmに拡大したボディは、よりクリーンで洗練されたデザインに。もちろんアイコンの〝く〞の字の極太Cピラーは健在だ。シリンダーを埋め込んだような凝った造りのヘッドライトを採用したのもこのゴルフが初。ゴルフ4
 上質感は室内の仕上げにも顕著だった。とある日本車メーカーのサプライヤーが手がけたとされた内装の質感は上々で、大半が樹脂そのものだったそれまでの内装からは見違えるほどに。指針が赤、文字が紫のバックライトが灯るメーターも採用。日本仕様では当時全盛だったMDプレーヤーを市販車ではいち早く標準装備とした。ゴルフ4
 搭載エンジンには、当初、アウディにも搭載された凝った5バルブの1.8LターボをGTI(とGTX)に搭載。ほかに2LとベーシックなゴルフEに搭載の1.6Lが用意された。いずれにしてもしなやかな乗り味、低振動、低ノイズなど、走りっぷりの上質感もかなり高められた。ゴルフ4 バリエーションとして1470Lのラゲッジスペースを持つゴルフ・ワゴン(日本仕様名はなぜかヴァリアントではなかった)や、3.2L+4WDの高性能車、Rが登場したのも記憶に新しい。

●車名:ゴルフ4(2002年モデル)●グレード:E●全長×全幅×全高:4155×1735×1455mm●ホイールベース: 2515mm●車両重量:1250kg●エンジンタイプ:直4SOHC●排気量:1595cc●最高出力:102ps/5600rpm●最大トルク:15.1kg-m/3800rpm●トランスミッション:4速AT●サスペンション(前/後):ストラット/トレーリングアーム●タイヤサイズ(前・後):195/65R15●価格(税別):229万円(2002年モデル、全国希望小売価格)

●ゴルフ5:TSI+DSGでライバルを凌駕

 4より少し丸みを帯びたデザインのおかげでそうは見えないが、じつは全長+50mm、全幅+25mm、全高+30mmとボディサイズはひとまわり拡大(※E同士で比較)。ホイールベースも60mm伸ばされ2570mmに。ただし最小回転半径は4の5.1mから5mと、わずかに小さくなっている。リヤサスペンションが、それまでのトーションビーム式から4リンクに変更されたのも見逃せない。ゴルフ5
 外観はゴルフらしさを表現したものだったが、TSIやGTIに「ワッペングリル」と呼ばれる、バンパー部まで連続させた大きなグリル形状を採用。アウディのシングルフレームグリルに歩調をあわせるかのようなデザインだった。ゴルフ5
 第5世代で注目なのがメカニズムの刷新だ。今やVWのお家芸ともいえる直噴+ターボのTSIエンジンと、ツインクラッチトランスミッションのDSGの投入である。ゴルフ5 1.4Lエンジンにツインチャージャー(ターボ+スーパーチャージャー)を組み合わせ、高性能と効率を両立させた。ダウンサイジングコンセプトの先駆けでもあった。DSGは湿式クラッチのほか、乾式タイプも登場しミッション自体も7速化されるなど進化している。ほかにV6の3.2Lエンジン搭載のRは、この世代でも限定的だったが登場。GTIには2Lターボ+6速DSG(または6速MT)が搭載された。ゴルフ5
 またワゴンのヴァリアントが登場したほか、ゴルフのノッチバックセダン版がジェッタ名義で登場した。

●車名:ゴルフ5(2004年モデル)●グレード:GT●全長×全幅×全高:4205×1760×1465mm●ホイールベース: 2575mm●車両重量:1380kg●エンジンタイプ:直4DOHC●排気量:1984cc●最高出力:150ps110kw] /6000rpm●最大トルク:20.4kg-m[200N・m]/3500rpm●トランスミッション:6速AT●サスペンション(前/後): ストラット/4リンク●タイヤサイズ(前・後):205/55R16●価格(税別):299.25万円(2004年モデル、全国希望小売価格)

 

1234

 

 

 

 

 

 

ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS