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「キャンプ」で絶対覚えておきたいロープワーク!「プルージック」って何?

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TEXT: 猪狩清十郎  PHOTO: 猪狩清十郎,写真AC

ロープワークは簡単なものから始めよう

 キャンプに欠かせないロープワークですが、イザとなると思い出せない、スマホで動画見ながらじゃないとできない、そんな人がほとんどではないでしょうか。それもそのはず、ロープワークは複雑で種類も多く「とても覚えられない」からです。ガーデニングや釣りなどで日常的に反復使用すれば、いわゆる「手が覚える」状態になりますが、アタマで記憶しようとしても覚えるのは困難なのです。

 そこで、簡単でほとんど覚える必要のないロープワークでありながらテクニックとしても幅広く役立つ「プルージック」をご紹介したいと思います。このプルージックはたとえば樹木間にロープを張ったリッジライン上にタープを固定するときや、テント・タープ・ポール等を固定するために斜めに張ったガイライン上にランタンをぶら下げたりとさまざまなシーンに応用できるテクニックです。荷重に対応するプルージック

 

荷重がかかればロック、荷重を抜けば自在に動く「プルージック」

 プルージックは、プルージックコードという1本の閉じた円環を既設のラインに巻きつけて使用するロープワークです。この巻きつけたプルージックコードは荷重がかかるとフリクションが発生しロックがかかりますが、荷重が抜けるとスルスルと自由にライン上を移動させることができます。またプルージックは荷重が大きいほど強いフリクションがかかるため、数キロもの重量があるザックを地面に直置きしたくないときなどにもリッジライン上にフックポイントを作りぶら下げることができます。プルージックは円環を既設のラインに巻きつけるだけ

 プルージックがほとんど覚える必要がないのは、事前にプルージックコードを作っておけばよいからです。単なる輪っかですのでもちろん現地でも簡単に作れますが、事前に用意しておくといいでしょう。ラインに巻き付けて使用するだけですのでとても簡単なのです。

 注意点は、巻きつけのコードの並びが乱雑にならないようきちんと順序よく整形することでフリクションががかかります。また対象となるラインよりも細いほうが効果的です。ロープの材質によっては滑りやすいものもありますので、たとえば硬いポリエチレンロープが相手なら柔らかめのパラコードで作るなど工夫してください。

 

「プルージック」は本来ザイルへのバックアップ技術

 プルージックとはオーストリアの登山家カール・プルージック(Karl Prusik )が1930年代に考案したとされその名を冠したテクニックです。現在でも懸垂下降などのバックアップとして使われる機会の多い技術で、そのため本格的なプルージックコードは身体の体重を受けますのでダブル・フィッシャーマンズ・ベンドなど絶対に抜けない結束方法で輪を作ります。

 しかし、タープやランタンの固定など比較的小さな荷重で使用する場合は、シングルのフィッシャーマンズ・ノットや止め結びなど、もっと簡単な止め方で作成しても問題ありません。写真で使用したプルージックコードは2mmのタコ糸です。相手のラインが4ミリのポリエチレンロープですがこの程度のサイズのプルージックコードでも十分に役割を果たします。プルージックは過重により円環の結び方を選ぶ

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