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「酒と女はやめられても、レースだけはやめられない!」ピンクのシルビアで戦い続ける「カリスマチューナー」の半生

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: ヤシオファクトリー/増田貴広

速さと競争の人生を続けるためストイックな生活

「俺にとってサンデーレースは戦いの場。もう20年以上やっていますからね。ドリフトも経験していますが、レースのほうが楽しいかな。結局、レースやタイムアタックは勝ち負けがハッキリするのがいいんです」岡村代表はGT300クラスに参戦した経験もある。速さと競争、ドライビングテクニックを磨くことが岡村代表のパワーの源となっているようだ。

「小学生のとき、かけっこが速かったんです。それが中学に入ったら遅くなって、クラスのリレーに選ばれなくなった。そのときの悔しさを今でも覚えているんですよね」だからこそ、速さに対して貪欲になり、つねに競争の人生となった。「常に敵がいることで張り合いが出る」と語っている。そんな岡村代表は「酒と女は止められても、実際もう5年くらい酒はほとんど飲んでいないけれど、レースは止められないな」と言う。それは相手がいるから、というだけではなく、自分であのコーナーをもうちょっと攻められたらな、という思いが常にあるから。それが次へ、また次へと情熱につながっている。とはいえ、年齢には逆らえない。

体力不足も感じていた。そこで60歳を機に筋トレを開始。週2回はジムに通い、食生活もストイックに見直している。

「集中力、精神力を鍛えるには体力が必要だと思ったんです。65歳で100kgのバーベルを持ち上げるのが目標。レースについては75歳までやると決めてきます。それまでタイムを上げられるかはわからないけれど、普通にレースできるように筋トレを続けます。若い奴らにどうだって言いたいからね。自分がサーキット走行を止めるときが仕事の止め時だとも思っていますね」

理想のシルビアを製作しその先にも大きな目標あり

 趣味と仕事の境界線はないという。今作っているクルマは今年後半に走るオートポリスに照準を合わせている。「高速S字の切り返しがいっぱいあるから屋根を軽くしたい」という理由で、撮影当時は屋根をカーボン製に交換作業中だった。もともとお店のテストカーをベースに、EFRタービン、HKS256度カムを装着。R35GT-R純正のインジェクター/コイル/エアフロを使っているのがこだわりのポイントだ。ちなみに岡村代表のクルマと言えば、鮮やかなピンクの印象が強い。

「東京オートサロンに初めて出たとき、お客さんのスープラを出展したんです。お客さんは青がいいっていったのですが、当時ポルシェのピンクがカッコいいと思って、勝手にピンクに塗りました(笑)。それ以来、ずっとピンクですね」

 常に攻めの人生。好き嫌いがハッキリしているから敵が多いのも事実だろう。しかし、常に目標を持って進化を続けている生き様はカッコいいし、岡村和義という人物に一度ハマると離れられない。義理堅く人情味がある。典型的な「昭和人間」とも言うべきか。レジェンドレースにサンデーレース。今年も岡村代表は忙しそうだ。その先にはまだまだ大きな目標がある。実現するのは早ければ来年。この話についてはまた別の機会に。

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