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「ジムニー」「タフト」「ハスラー」! アウトドアで使い倒せる軽はどれだ

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: スズキ/ダイハツ/Auto Messe Web編集部

悪路走破性でいえばジムニーがイチバン安心!

 アウトドア派が、クルマの性能面で気になるのが悪路の走破性ではないだろうか。4WDを選ぶとして、最低地上高はジムニーがかなり本格な205mm、タフトが190mm、ハスラーが180mmだ。スズキ・ハスラー

 世界中で定評ある本格クロカンとして、伝統のラダーフレームやパートタイム4WD、機械式副変速機を用いたジムニーが、悪路で最強なのは当然だ。しかし実際問題、日本でジムニーでしか足を踏み込むことができないような悪路の先に、アウトドアフィールドがあることはほぼない。スズキ・ジムニー

 そんなところでキャンプ場などを経営しても、お客さんが寄りつかないのだ。今流行りの、個人で山を買って(借りて)開拓するようなシーン、未開の荒野に挑戦するような特殊なシーンを除いて、タフト、ハスラーともにFFでも十分、4WDならさらに安心……といったところだろう。ダイハツ・タフト つまり家族で気楽に楽しめる、整備されたアウトドアフィールドでは、走破性は最優先項目にはならないと考える。

頭上の解放感が味わうならタフト

 と、ここまでのアウトドア向け軽自動車の要件としてハスラーがリードしているのだが、クルマとの付き合いは、アウトドアだけではない。日常の相棒としての資質も重要である。そこで光るのが、タフトのスカイフィールトップと呼ばれる、ルーフの多くの部分を占めるガラスルーフだろう。ダイハツ・タフトのガラスルーフ

 コンパクトクロスオーバーSUVにして、オープンカー的な頭上の解放感、眺めが特徴的であり、アウトドアドライブでも爽快感に直結する。ダイハツ・タフトのガラスルーフ

 これはジムニー、ハスラーに望めない装備と言える(しかもタフトは全グレードに標準装備)。ジムニーはやはり、メルセデス・ベンツのGクラスを彷彿させる本格感が大きな魅力。多少使い勝手面でここで比較した2台に劣ったとしても、所有する満足感は極めて高いはずである(納期の長さは覚悟だが)。スズキ・ジムニーのリヤビュー

車中泊まで想定するならハスラー一択

 ハスラーに関しては、デザイン、使い勝手、車中泊性能の良さもさることながら、軽自動車の域を超えた走行性能、フラットライドに徹した乗り心地の良さによるクラスベストな快適感などが、遠路にあることが多いアウトドアフィールドへのドライブに向いていると思える。ダイハツ・タフトのイメージカット

 実際、東京~那須高原(片道約200km)をターボモデルで往復し、アウトドアライフを楽しんだことがある。だが、運転にかかわるストレス、疲労はほぼなかったぐらい、走りは想定外に快適だったのである。

 結論として、アウトドア、キャンプを楽しむなら、全車OK。クルマの見た目、4WDなら悪路の走破性も文句なしで、頼もしい相棒になってくれるはずである。しかし、車中泊まで想定するなら、車中泊用アクセサリーも充実したハスラーということになるだろうか。

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  • スズキ・ハスラーのシートをフラットにした状態
  • スズキ・ジムニーの室内
  • ダイハツ・タフトの内装
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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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