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ヨンク性能より大事なのは「使い勝手」! アウトドアで使い倒せるミニバン7選

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web

ルノー・カングー/シトロエン・ベルランゴ

 とはいえ、非日常を楽しむアウトドアシーンにおいて、ステップワゴンやセレナでは日常感、生活感が出すぎてしまう。さらに、グランエースは普段使いを考えると大きすぎる……という声もあるはずだ。

 そこで、ミニバンタイプでも非日常のアウトドアシーンにマッチしそうなクルマがある。輸入車ではあるものの、ルノー・カングー、シトロエン・ベルランゴといった、本国では働くクルマとして使われることが多い、2列シートのハイルーフなユーティリティカーである。

カングー 見た目のアウトドア感もバッチリで、アウトドアシーンに映える、センスのいい選択と言える。もちろん、荷物の積載もばっちり。観音開きドアを備えたカングーのスクエアなラゲッジスペースは後席使用時でも奥行き780mm、幅1160mm、天井高1220mmもある。

カングーのラゲッジ さらに前席、後席の天井にもオーバーヘッドコンソールを備えているから、大小の荷物の収納力に優れている。

オーバーヘッドコンソール カングーよりSUVテイストあるエクステリアデザインを採用しているのがシトロエン・ベルランゴ(プジョー・リフターも同様)。ディーゼルターボエンジンは力強く経済性に優れ、乗り心地はシトロエンならではの極上の快適さがある。

ベルランゴ ラゲッジスペースは奥行き1020mm、幅1020mm、天井高1000mmと、極めてスクエアな空間で、大きな荷物の積載性にこだわっている。天井のデッドスペースにもオーバーヘッドコンソールがあるのも嬉しいポイントだ。そして何と言っても、アグレのベッドキットを用意。カラフルでコンパクトに畳め、オシャレなフレンチテイストあるアウトドアが楽しめるのだからゴキゲンだ!!

ベルランゴのラゲッジ

ホンダ・フリード+/トヨタ・シエンタFUNBASE

 いやいや、ソロまたはカップルでのアウトドアだから、もっとコンパクトで、リーズナブルなミニバンがいい、というなら、番外編として紹介したい2台がある。それは、ホンダ・フリード+とトヨタ・シエンタFUNBASEである。ともに、フリード、シエンタの3列目席を取り払い、アウトドア、車中泊、大きな荷物の積載に適する2列シート仕様としたモデルであり、ズバリ、アウトドアでこそ威力を発揮するミニバン(3列シートではないが)なのである。

フリード フリード+のラゲッジスペースは、開口部地上高335mm~、後席使用時の奥行き1035mm、後席格納時の最大フロア奥行き1600mm、幅1270mm、天井高975~1360mmもある。また、純正アクセサリーとしてアウトドア、車中泊用のアイテムが豊富に揃っているのも大きな魅力。2段デッキボードでラゲッジスペースを上下2段に分けて使える便利さも文句なしである。

フリード+のラゲッジ 一方、シエンタFUNBASEもアウトドアで大活躍してくれる2列シートのコンパクトミニバンだ。ラゲッジスペースの開口部地上高は530mm~、後席使用時の奥行き935mm、後席格納時の最大フロア奥行き1620mm、幅1060mm、天井高930~1100mm。

シエンタFUNBASE こちらも純正アクセサリーとしてアウトドア、車中泊用のアイテムが豊富に揃っている。デッキボードのハイ/ロー位置で、ラゲッジスペースを上下2段に分けて使える便利さもアウトドア向きと言っていい。

シエンタのラゲッジ というわけで、アウトドアに乗っていくべきミニバンは、デリカD:5だけじゃない、ということがおわかりいただけただろうか。繰り返すけれど、国内のアウトドアフィールドは、一般的なミニバンの最低地上高、駆動方式でも無理なく辿り着ける、道もフィールドも整備された場所にあるということだ。

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  • デリカD:5のフロントイメージ
  • デリカD:5の走り
  • ステップワゴンのイメージ
  • ステップワゴンのわくわくゲート
  • セレナe-POWER
  • セレナのラゲッジ
  • 便利なテールゲート
  • グランエース
  • グランエースのラゲッジ
  • カングー
  • カングーのラゲッジ
  • オーバーヘッドコンソール
  • ベルランゴ
  • ベルランゴのラゲッジ
  • フリード
  • フリード+のラゲッジ
  • シエンタFUNBASE
  • シエンタのラゲッジ
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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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