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日産初のハードトップ車は「ローレル」「スカイライン」「バイオレット」のうちどれ? 超希少なカタログで振り返る

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人/Auto Messe Web編集部

ブルーバード

 一方で2ドアのハードトップは、1971年8月に登場したブルーバードUにも設定があった。ブルーバードとしては4代目にあたり、先代の510型から一転、ふくよかなスタイリングが特徴。Jラインと呼ばれた、サイドウインドウのアクセントがデザイン上のポイントで、スカイライン同様に、6気筒と4気筒で2種類のホイールベースを設定した。日産ブルーバードのカタログ とくにホイールベースとフロントオーバーハングを伸ばした6気筒の2000GTシリーズは、2分割の独立型フロントグリルを採用。存在感のある外観を持ち、片や4気筒シリーズには1800、1600のSSSが用意された

バイオレット

 そのほか1973年1月登場のバイオレットにもファストバック・スタイルのハードトップが用意された。このモデルは型式を710型。ブルーバードの系列にあり、大型化/高価格化されたブルーバードUよりも身近なモデルとして用意されたもの。日産バイオレット SSS系のみリヤサスペンションに独立式(セミトレーリングアーム式)が採用されるなどした。比較的コンパクトなボディで、筆者は中学生のころ、自転車を走らせてディーラーに実車を見に行き、運転席に座りながら「なかなか車両感覚が掴めそうなクルマじゃん」などと思ったことを記憶している。日産バイオレット

シルビア

 もう1台、1975年9月登場のシルビアも、じつに個性的なスタイリングのハードトップだった。当時のサニーをベースとし、トレッドがいかにも狭いことは如何ともしがたかった。だが宇宙船か何かのようなほかに例をみない斬新なスタイルは、初代とは脈絡はなかったものの、当時のスペシャルティカーとしては注目を集めた1台だった。ボディ同色のファッションホイールカバーなども用意された日産シルビアのカタログ リアルタイムで当時をご存知なら、好き嫌いもあったかもしれない。けれど時代が何周か回って、今はそうした個性が愛おしく思える……そんな気持ちをこの時代のハードトップは呼び起こしてくれる気がする。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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