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昔はスカイラインの4ドアも不人気だったけど! ドリフトできちゃう「意外な国産FR」4選+α

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ドリフト界の英雄が愛用して価格が高騰!【日産ER34型スカイライン25GT-Xターボ】

 惜しまれながらも2018年のD1グランプリ最終戦をもって引退した、「のむけん」のマシンでおなじみのER34型スカイライン25GT-Xターボ。当初、ドリフトシーンでのスカイラインの人気モデルは同じER34型でも2ドアモデルが主流だったが、ドリフト界のヒーローが長らく愛用していたこともあって中古車相場が高騰するなど、あえての「外し」車両である4ドアが人気となる逆転現象が起こった。ER34型スカイライン25GT-Xターボ(4ドア) エンジンは直6DOHCシングルターボのRB25DET(最高出力280ps/6400rpm、最大トルク35.0kg-m/3200rpm)を搭載。5速MT仕様がラインアップされていたこともあり、中古車市場でのタマ数も比較的多かった。ボディ剛性の高さはドリフトにおいて大きなメリットであったが、1430kg(S15シルビア・スペックRは1240kg)の車重が足かせになっていた。

 もちろんブーストアップやタービン交換でパワーアップさせればパワーウエイトレシオを抑えることができるので、さほど大きな問題ではなかったのかもしれない。

タクシーがサーキットに迷い込んだ!?【

トヨタXS10型コンフォート】

 タクシーや教習車ベースとして1995年12月に発売されたトヨタ・コンフォート。ベースとなった車両は6代目の80系マークⅡで、FR駆動はもちろんかねてからドリフトシーンで重用されていたマークⅡベースとあって、理にかなっていたのは間違いない。トヨタ・コンフォート教習車 搭載エンジンは、タクシー専用車ということもあり3Y-PE型の2L LPエンジンを筆頭に、1.8L直4の4S-FEエンジン、2.5L直4ディーゼルターボを設定、車両自体は個人でも購入することができた。2017年10月に登場するジャパンタクシーへとモデルチェンジされたことで、受注自体は同年5月に終了した。

 ちなみに2006年のD1グランプリに藤尾 勉選手がコンフォートを駆り参戦。当然、見た目はコンフォートだが中身はレーシングカーのごとくチューニングが施され、500psまでチューンナップされた3S-GTEエンジンが搭載されていた。

重量級の強みを生かした迫力の走りを披露【トヨタJZX110型ヴェロッサVR25】

 100系チェイサー&クレスタの後継モデルとして登場した、4ドアセダンのヴェロッサ。「エモーショナルセダン」を謳い開発され、そのマッシブなフォルムに賛否が巻き起こった。そこに目をつけたのは、テクニックはもちろん目立つことが求められるドリフターの性分に刺さったのか、一時だがプチブレイク。ヴェロッサ もちろん1JZ-GTE型の2.5L直6DOHCツインターボ+5速MTを搭載するだけにドリフトとの親和性は高い。また専用チューニングのサスペンションや高剛性ボディなどと相まって、ドライバーの腕にもよるが、1530kgの重量級ながらまさにエモーショナルで圧巻の走りを披露していた。

まとめ:輸入車もドリ車として狙い目?

 審美性も問われるドリフト競技だけに、目を惹くことにもプライオリティを置いたマシンチョイスが目立ったD1グランプリ。過去にはC6型コルベットや6代目フォード・マスタング、E46型BMW M3など、輸入車勢も参戦。C6型コルベット コンペティションでありながらもファンを喜ばせる楽しさの追求はもちろん、本来なら脇役に徹するマイナー車が主役に躍り出ることができる下剋上があったのも、ドリフトの魅力であった。

12
  • 30系ソアラ
  • R35GT-Rのドリフト車
  • ER34型スカイライン25GT-Xターボ(4ドア)
  • D1グランプリ追走
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