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鬼の「どシャコタン」にするため車体をぶった斬り! 7年かけて製作した脅威の魔改造「マーチ」

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

リヤサスペンションはまさかのフレーム化

 出幅がコレくらいなのでノーマルの足まわりじゃ絶対にムリ、ではフレームを切った貼ったしてアーム類も作るしかない、そうなるとダンパーもマーチ用ではサイズ的に長すぎる。そこで全長の短いバイク用を使うことになったが、バイクは軽いため1本じゃ減衰力が不足するのでツイン化、車高もロッドを伸ばしたり縮めることで調整するように変更。「C/PARK DEP」に参加していた日産K12マーチの室内

 ホイールも同様で最初に「クレンツェのヴィシュヌでサイズは18インチ」と決め、K12マーチの純正は4穴なのでラインアップがないことから、5欠のセレナ純正ハブを丸ごとスワップすることで解決した。「C/PARK DEP」に参加していた日産K12マーチのホイール

 マフラーにしても足まわりのレイアウトを変更したせいで、マーチ用が純正品にせよ社外品にせよ装着できなくなり、複雑に入り組んだアームとパイプフレームの隙間を縫うように配置。作り手のAさんによると「ココしか通す場所がなかったんです」という。「C/PARK DEP」に参加していた日産K12マーチのマフラー

大半がハンドメイド! このまま海外のショーに出展しても恥ずかしくないレベル

 もうひとつの大きなテーマは車検の関係で実際に公道を走ることこそないが、見た目だけじゃなく走れる能力を備えていることだ。頑強なパイプフレームや室内に張り巡らせたロールケージでボディのねじれを抑え、ツイン化したダンパーも完成後の車重から必要な減衰力を導き出した結果。このローダウンにタイヤ&ホイールでも、ステアリングは普通に切れるというから驚く。

 そして大半の部品がハンドメイド。市販パーツはエアロオーバーのフロントおよびリヤのエアロ、フロントに使っているラッシュの車高調(加工済み)、海外から輸入したアルミ製のステアリングとシート程度で、他は必要に応じて手作りまたは加工している。「C/PARK DEP」に参加していた日産K12マーチのシート

 ボディ色は日産ではなくスズキ純正のスチールシルバーメタリック、ドア内張りにオーナーの苗字をエンボス加工、ペイントしてから室内に設置した燃料タンク、油圧式サイドブレーキによるツインキャリパー化など、このまま海外のショーに出展しても不思議じゃないレベルだ。「C/PARK DEP」に参加していた日産K12マーチのインテリア

 Aさんは「普段はクルマとまったく関係ない仕事なんです。完全な趣味だからこそ時間や手間を惜しまず、ココまで作り込めたんだと思います」と話す。とはいえ現在の姿が完成形ではない。今後はシビックなどに搭載されていたB16Aエンジンのスワップ、それに伴うフロントまわりのパイプフレーム化を計画している。情熱と技術を併せ持つプライベーターが、世界を意識してゼロから作ったK12マーチのカスタムカー。より進化した姿をイベントで目にできる日を心待ちにしたい!「C/PARK DEP」に参加していた日産K12マーチのインパネ

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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