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超過酷な「クロスカントリーラリー」に参戦! 静かで速い「アウトランダーPHEV」レース仕様が三菱本社ショールームで展示中

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TEXT: AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)  PHOTO: Auto Messe Web編集部 米澤 徹/三菱自動車

パリダカの経験を活かしながらマシンを熟成

 今回、1987年からパリ・ダカールラリーに参戦し、2002年、2003年と2年連続優勝を果たした増岡 浩さんに、当時のエピソードやマシンについて話を聞くことができた。

「かっこいいよね。うちの開発者は、こういうクルマを造るのが大好きなんだよね」という言葉の通り、筆者もパッと見た瞬間、かつてのスタリオンターボやパジェロエボリューションの姿が頭をよぎった。「アウトランダーエボリューション」とでもいうべきルックスに仕上がっている。

「じつはこのフェンダーのキットだけでも販売してくれないかって声がありました。そのぐらい、みんなこのスタイルが気に入ってくれたのです」というように、三菱ファンなら誰もが憧れるルックスに仕立てられている。

 続けて増岡さんは当時の印象を振り返る。

「どこまでエンジンやモーターの出力をあげられるか、どこまでアクセルを踏み続けてどこまで温度があがるのか? そういうPHEVの限界を探るためには実りの多い現場でした。マシンには、リエゾンモード、SSモード、パワーモードなどいろんなアイテムや機能を盛り込んで走り切りました」

「ほかのマシンは大きなエキゾーストノートを響かせながら走り去るのですが、アウトランダーPHEVは、音が静かなのでコースに出てくるギャラリーが気付いてくれなくて。なかなか避けてくれないのでヒヤヒヤしました。そのぐらい静かなんですね」

 実際乗った印象についても聞いてみた。

「パリダカのクルマもそうですが、足まわりは基本柔らかめです。なぜならドライバーに負担がかからないようにしてあるからですね。長距離を高速で走るならドライバーがラクしないと、疲れて走り切れないんです。でもロールが大きいんでしょ? と思う方もいるかもしれませんが、そうでもないです。サスペンションストロークをフルに使って衝撃を抑えるので、乗り心地がいいんです。こういう開発がエンジニアの努力の賜物です。レースは走る前の方が楽しいんです。いろいろな意見を交わし、技術を導入していく。これこそがモータースポーツなんですね」

「12月に発売されるアウトランダーにも、バハで培った技術が反映されています。新型には走行モードが7種類もあるのですが、それぞれにきちんと意味があり、例えば、豪雪地帯でタイヤがスタックしたとき、ただ空転させるだけでは抜けられないんです。でも、一発の力を加えることでタイヤの溝に挟まった雪を吹き飛ばしてくれて、それで溝が復活し、グリップが増すんです。ダートモードも同じですね」

 進化した、新型アウトランダーPHEVにも注目したい。

 このアウトランダーPHEVラリー展、実際に乗り込んだりドアを開閉することはできないが、当時の迫力を目の当たりにして体験してほしい。会場には貴重な写真で構成されるパネル展示もあるので、ファン必見。タイミングが良いと増岡さんの姿も見られるかもしれないので、ぜひ足を運んでみてほしい。

所在地
東京都港区芝浦3丁目1番1号 msb Tamachi 田町ステーションタワーN 1F/2F
電話番号:03-6722-6730

交通のご案内
・JR山手線・京浜東北線「田町駅」より徒歩2分
・都営三田線・浅草線「三田駅」より徒歩3分

※営業時間などは三菱自動車のホームページにて最新情報を確認してください。
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/carlife/hqshowroom/index.html

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  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • 1991年生まれの秋田県出身。15歳のときに上京し勉学に勤しむも、高校生時代から東京都内をカメラ片手に自転車に乗って、神出鬼没、車屋巡りをする日々を送る。社会人になり、その時に出入りしていた趣味系自動車雑誌の元編集局長に呼ばれ、交通タイムス社に入社、現在に至る。イタリア車が趣味の中核ではあるものの、クルマに関連する本やミニカーを集めまくる根っからの収集癖おさまらず……。古書書籍、ミニカー、これらの山の中で生活を続けている編集者。
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