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懐かしすぎる「ステップバン」「117クーペ」! 1970年代の東京モーターショーを振り返る【ホンダ・マツダ・スバル•いすゞ•スズキ•ダイハツ】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

【スバル】

 ピンナップといえば、スバル(当時は富士重工)のパンフレットは4つ折りだが、そのうちの2面が、いかにもレトロな一糸纏わぬ女性の姿が(白い布を抱えたポーズではある)。確かスバルのパンフレットは、このパターンが何年か続いたと記憶している。1970年代の東京モーターショーのパンフレット

 手元に残っているパンフレットはおそらく1972年のもので、レオーネクーペ1400とマイナーチェンジ版のR-2 の扱いが大きい。ほかにサンバー、1300の各モデル、110バンなどが載っている。1970年代の東京モーターショーのパンフレット

【三菱】

 三菱は、少し新しい年代のパンフレットが残っていた。センター見開きで1000湖ラリーのランサー2000ターボの雄姿が載っているので、恐らく1982年のものと思われる。そういえば、このカラーリングのトミカはどこへ行ったのだろう……というのは筆者の独り言である。1970年代の東京モーターショーのパンフレット

 もう1冊、三菱のパンフレットを。文面には“三菱と自動車のつながりは、今からちょうど55年前(大正6年、1917年)、イタリアの「フィアット」車を参考にして「三菱A型」が完成され……”とあり、計算すると1972年のパンフレットだったことがわかる。乗用車系のカタログには、ギャランGTO、ギャランクーペFTO(これが正式名だった)、初代ギャラン(マイナーチェンジ後)、初代デボネアなど、当時を知っていれば涙モノの懐かしいモデルが並ぶ。クライスラーとの関係があったことからクライスラー・チャージャーなども。

【ダイハツ】

 ダイハツも大判のパンフレットが残っているが、コチラはホンダとは違ってふたつ折りにはせずに残っていた。これもまた何年のものかの記載がないが、掲載車種から判断すると1971年、1973年のものと思われる。1970年代の東京モーターショーのパンフレット

 1971年のほうには、広い室内空間を売りとしていたフェローMAXの2サイクルエンジン車をメインに、ハードトップも掲載。ほかに2代目トヨタ・パブリカと兄弟車だったコンソルテも。1973年のパンフレットでは初代スターレットの兄弟車だったコンソルテクーペと4ドアが、旧型の2ドアとともに載っている。イメージキャラクターにタレントの小島みき、女優の島田洋子が起用されていたのだが、今の人にはおわかりにならないだろう……。1970年代の東京モーターショーのパンフレット

【スズキ】

 最後はスズキ。4つ折りのパンフレットを広げると、片側は全面を使ったポスターになっている。LJ20型ジムニーと、サイケな感じの衣装のモデルの組み合わせ。草原のような場所で撮影された、いかにも70年代な感じがステキである。1970年代の東京モーターショーのパンフレット

 ……などといいながら、どうやらこのカタログは商用車版のようで、載っているクルマはキャリイ・トラックの一方開きと三方開き、スライドバン、それとフロンテ・バンさらに“水冷新発売”とあるジムニー。1970年代の東京モーターショーのパンフレット

 ジムニーには、情報化時代を先取りする動くビデオとして“ビデオジムニー”なるクルマの写真が載っているが、これはショーカーとして展示されていたクルマだったかどうか、記憶がなく、ナゾである。スズキはほかに、二輪、船外機、スノーモビルといった自社製品も裏面で紹介している。

 こうしてパンフレットを眺めていると、やがて気持ちが当時にタイムスリップしたような感覚になる。前編でも書いたが、本当に国産車が活き活きとしていた、いい時代だった。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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