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「ジムニー」や初代「RX-7」に海外が注目! 2022年に相場が「爆上がり」しそうなクルマ10台

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TEXT: Auto Messe Web編集部 竹内耕太  PHOTO: Hagerty

その6 メルセデスベンツ230SL(1963~1967)

 メルセデス・ベンツの2代目「W113」型「SL」は、優秀だが高価な「300SL」と、派手だが欠点も多かった「190SL」に置き換わるべくデビューした。スポーティさや軽快さでは前のモデルに一歩譲るものの、本質的なスポーツ性を保ちつつラグジュアリーさと快適さを兼ね備えることに成功した。当時メルセデス・ベンツの技術責任者だったフリッツ・ナリンガーはこれを「モータリング・ハピネス」と呼び、その精神は以降のSLシリーズに引き継がれていった。

メルセデスベンツ230SL

■1965年式メルセデス•ベンツ230SL

〇:思わず足を止めてしまうルックス。高級感があって流行に左右されない。乗り心地も快適。

×:スポーツカーというよりはクルーザー。パーツは入手可能だが高価。きちんとレストアするにはかなりのコストがかかる。

新車時価格:7500ドル

現在の評価額(#2):8万500ドル(920万円)~10万8500ドル(1240万円)

相場の動き:2016年以降、「190SL」の価値が下がる一方で「230SL」の価値は22%上昇している。ただし過去10年間で約800台がヨーロッパに出戻っていて、他地域より相場がさらに約30%高くなっている点に注意。

メルセデスベンツ230SL

その7 ボルボ245(1975~1993)

 1975年にデビューした「ボルボ240」は安全性を考慮した頑丈なクルマで、2ドアセダンの「242」、4ドアセダンの「244」、5ドアワゴンの「245」がラインアップされた。245はつい最近まで、マニアからさえも「ただの中古車」としか思われていなかった。だが、安価でシンプルな構造の245は、きれいな個体を1万ドル(115万円)で見つけて思いっきり楽しむことができる。パーツが豊富なのも魅力だ。

1983式ボルボ245

■1983式ボルボ245

〇:完全に実用的。比類ない耐久性。DIYで作業しやすくパーツ交換も簡単。

×:ヒーターファンはよく壊れるのに交換しづらい。1987年以前はワイヤーハーネスが壊れやすい。

新車時価格:1万3500ドル

現在の評価額(#2):1万5500ドル(180万円)~2万1500ドル(250万円)

相場の動き:2018年から10%上昇しているが、これは主に40歳以下のミレニアル世代とX世代が積極的に買っているのが原因。メルセデス・ベンツ「300TD」が手に入れにくい一方で、ボルボはわずか3分の1の価格で買えるからだ。

1983式ボルボ245

その8 キャデラック・ドゥビル(1965~1970)

 1965年に3代目となった「キャデラック・ドゥビル」はテールフィンのデザインを一新し、大幅に軽量化。キャデラックのクルマは1950年代後半の象徴的なフィンにコレクターが群がって、1960年代後半のよりモダンで使い勝手の良いモデルは、これまでほとんど顧みられなかった。そのため、車重あたりの価格を考えればお得に手に入れて、多くの人の目を引くことができる。

1967年式キャデラック・ドゥビル・コンバーチブル

■1967年式キャデラック・ドゥビル・コンバーチブル

〇:デトロイト・スタイルを大したことのない金額で入手できる。誰もがあなたと一緒にディナーに行きたくなる。オイルショック前の最期の黄金時代。

×:車内のスペースに不満を感じるはず。ガス食らい。スポーティとは言いがたい。

新車時価格:5600ドル

現在の評価額(#2):2万8500ドル(330万円)~3万8500ドル(440万円)

相場の動き:過去5年間で20%値上がりしているが、「エルドラド」や「リンカーン・コンチネンタル」に比べればまだまだお買い得である。

1967年式キャデラック・ドゥビル・コンバーチブル

その9 スズキ・サムライ(1985~1995)

「スズキ・ジムニー」は、1985年から北米に「サムライ」の名で輸出されるようになった。アメリカではメタルトップと幌のコンバーチブルのふたつのボディが販売されたが、当時は後者の方が人気があったので、今でも手に入れやすい。ジムニーは1995年で北米での販売を終え、今に至るも正規の輸出はされていないままだが、その一方でアメリカの「サムライ」ファンは増えている。今後も価格は上昇し続けるだろう。

スズキ・サムライ・コンバーチブル

■1986年式スズキ・サムライ・コンバーチブル

〇:見ているだけで笑顔になれる。場所をとらず、燃費もよし。パーツが豊富。どこにでも行ける。

×:純正パーツが入手しにくい。速いと言えるのは崖を登るときだけ。岩場を走り抜けた後は体がガクガクになる。

新車時価格:6950ドル

現在の評価額(#2):1万ドル(115万円)~1万4500ドル(166万円)

相場の動き:初代「トヨタ・ハイラックスサーフ」を安く買えなかった人でも、よく見かける「サムライ」なら手に入れられる。現在、保険見積もりを依頼してくる人の70%は50歳以下の世代で、関心は高まる一方だ。

スズキ・サムライ・コンバーチブル

その10 テスラ・ロードスター(2008~2012)

 イーロン・マスク率いる「テスラ」が最初に販売した「テスラ・ロードスター」は、リチウムイオン電池を採用した最初の量産EVであり、2018年にはイーロンの経営する「スペースX」社がロケットに取りつけて宇宙に打ち上げたことでも知られる。ロータスのDNAを宿してドライブの楽しさを追求したEVという側面も見逃せない。今後、歴史的な意義も含めて評価が上がっていくと考えられる。

2010年式テスラ・ロードスター

■2010年式テスラ・ロードスター

〇:EVがさらに普及するとともに、このクルマの重要性は増していくだろう。

×:快適性と人間工学はロータス並み。モーター音と風切り音しか音がしない。航続距離への不安。ICE(内燃機関)原理主義者に批判される。

新車時価格:13万450ドル

現在の評価額(#2):9万7000ドル(1110万円)~11万5000ドル(1320万円)

相場の動き:「テスラ・ロードスター」はオークションでよく見られるようになりつつあり、2021年にはこれまでのすべての年の合計よりも多い12台が落札された。アップグレードされた「R80 3.0」バッテリーを搭載した個体は15%のプレミアムがつくはずで、「シグネチャー100」エディションは50%のアップとなる。

2010年式テスラ・ロードスター

12
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