「広島ベンツ」には「ENKA(演歌)ボタン」まで付いていた! かつてのマツダのトップモデル「ルーチェ」はやっぱり面白い (2/2ページ)

コスモとコンポーネンツを共用した4代目

 そして1981年になると4代目が登場した。この世代は、スペシャルティカーのコスモとコンポーネンツを共用したクルマとなったことが特徴。とはいえ興味深かったのは(というか、ややこしかったのは)、当初からセダンがコスモにも用意され、サッシュレスの4ドアハードトップもコスモは角型4灯のリトラクタブルヘッドライトでスペシャルティカーらしさを出していたのに対し、途中から薄型のヘッドライトとグリルに変更したこと。

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 こちらのルーチェも4ドアハードトップについては、当初は電気シェーバーの替え刃のようなパターンの個性的なデザインのグリルだった。しかし、よくよく見ればコスモのフェイスリフト車と同じランプユニット(とエンジンフード)に、セダンに寄せたような(!?)メルセデス風のデザインに変更された(されてしまった)。

 とはいえニュースだったのはロータリーターボの登場で、12A型のスペックを160ps/23.0kg−mまで引き上げた。「気品の160馬力」などとカタログには書かれているが、当時、借り出した試乗車で東名高速・東京料金所から、背中を蹴飛ばされるようなとてつもない加速を味わったことを思い出す。マツダ・ルーチェ画像はこちら

ロータリーのほかにV6を選択できた5代目

 5代目は1986年に登場。登場前のスクープで“広島ベンツ”などと表現されたが、とくに4ドアハードトップの(ほかにセダンもあった)ボディ下部をダークグレーとした2トーンのサイドビューなど、当時のメルセデス・ベンツSクラス(W126・1979年登場)を連想させなくはなかった。マツダ・ルーチェ画像はこちら

 この世代のトピックは搭載エンジンにあり、ロータリーエンジンも残してはいたものの、V6エンジン(当初は2L、追って3LのDOHCが設定された)を登場させた。写真のカタログは1986年9月のロイヤルクラシックのもので、装備の紹介のページに載っているオーディオは、4代目同様、当時のホーム用にあった正立式のカセットデッキ。サウンドセレクターのボタンのなかのひとつに、何とENKA(演歌)があったのは衝撃的だった。マツダ・ルーチェ画像はこちら

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