タイヤがもげた! トランクが歪んだ! 本当にあった「やっちまった」クルマのカスタム5つ (2/2ページ)

失敗エピソード04:キャンバーの付け過ぎとスペーサーはほどほどに……

 週末のサーキット走行が趣味の後輩Oクンは、フロントキャンバーを大きくすることでコーナリング時の接地を稼ぐようにチューニングを施していた。そして、少しでもトレッドを広げて安定感を増すように10㎜のスペーサーを入れて自慢のSタイヤでタイムアタックを繰り返した。

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 鬼キャンとまではいかないまでも、タイヤが片減りしそうなキャンバー角の恩恵なのかOクンのラップタイムは少しずつ縮まっていき、目標とするラップタイムに手が届くまでになった。そんな帰り道、高速道路でトラブルは突然に発生したのである。ホイールスペーサー画像はこちら

 走行中にハブボルトが折れ、左のフロントタイヤが脱落してしまったのだ。操作不能に陥った状態ではフルブレーキを踏むしか術はなく、なんとか神様に祈りながら路肩にクルマを寄せたという。幸いにもフルバンパータイプのエアロパーツがタイヤを抱えるように受け止め、大惨事にならなかったことが不幸中の幸いだったのだが、Oクンは「マジで死ぬかと思いました」と青い顔をして語っていた。キャンバー角の付け過ぎとスペーサーのストレスが、ハブボルトに影響したことは間違いない。

失敗エピソード05:輸入車のヘッドライト交換は左側通行用をGETするべし!

 最後はボクの実体験をお話しよう。自動車雑誌の編集をしていたときにレポート車両としてBMW Z3の初期型モデルを手に入れた。コンパクトな5速MTのオープンカーは本当に楽しく、手放せないまま四半世紀が過ぎてしまったこともあり、パーツをリフレッシュしながら乗り続けている。

 そんなとき、ネットショッピングで発見したヘッドライトユニットは新型モデルのように「イカリング」と呼ばれるLEDを備え、パソコンの画面で見た装着写真はシャープな印象で「買っちゃえ、買っちゃえ」とボクの背中を押す。価格も左右で3万円だったこともあり清水の舞台から飛び降りる気持ちでポチッとマウスをクリック。BMW Z3のヘッドライト画像はこちら

 数週間後、海外から届いたヘッドライトに交換すると、その姿はカッコ良く画面で見た装着写真のように精悍な佇まいとなったのである。しかし、夜間に走っていると「なんか暗いなぁ」という印象を受けたのだが、数カ月後に継続車検を取るために友人の工場へと入庫。翌日、メカニックの友人から「お前のクルマ、車検に通らないよ」と電話が入った。光軸調整画像はこちら

 そう、交換したヘッドライトは本国仕様の右側通行用で、日本の左側通行とはヘッドライトのカットが逆なのである。ボクが購入したヘッドライトはリフレクターのカットが右側通行用で、光源が歩道を照らしていたため暗く感じたのは当たり前のこと(涙)。もし、輸入車のヘッドライトを購入することがあれば、必ず「左側通行用」であることを確認し、ボクのように無駄な散財をしないように気を着けてもらいたい。

【総括】カスタムはしっかりとした「知識」と「技術」が重要!

 今回は失敗談として“笑えるもの”から“命に関わるもの”まで5つの実例を紹介したが、クルマに手を入れるにはしっかりとした知識と技術は欠かせない。万が一、事故を起こしてしまえば自分だけでなく他人の命を危険に晒してしまう可能性もあるからだ。工具画像はこちら

 クルマをカスタムすることは楽しい作業だが、まずは安全を第一に考え、自信がない場合にはプロにお願いするのが正しい選択になることを覚えておこう。