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タイプR「前夜」に走り屋小僧の心を鷲づかみ! 元オーナーが語るEG6シビックの名車っぷり

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 本田技研工業

豊富なパーツでチューニングする楽しさがある

 ほかにはチューニングパーツの豊富さも大きな魅力。EG6に限らずシビックはワンメイクレースが全国で盛り上がっており、その『お下がり』を格安で手に入れられる機会も多かった。実際に自分が最初に乗ったシビックは本物のレースカーから、ロールケージや足まわりなどを丸ごと移植した『準N1』マシンだ。レースが盛り上がればストリートも盛り上がるのは必然で、市場に出まわっているチューニングパーツの量および質は、同じライトウエイトのライバル車たちを大きく凌駕していたと思われる。

著者の元愛車シビック

 検索してみるとEG6のアフターパーツはまだまだ流通しているが、年数が年数だけに廃盤が多く、オーナーを悩ませているのは純正パーツだ。生産が終了して27年なので仕方ないことではあるが、今からEG6で遊ぶなら消耗しやすい純正パーツの確保も課題。現在もサーキットで使っている知人に話を聞いたところ、後継モデルのEK4や4ドアのシビック・フェリオ、さらに北米仕様まで含め互換性のあるパーツを探し、消耗品を中心に純正パーツはストックしているという。

EG6のリヤビュー

 最後になってしまったがEG6での草レースを楽しめた理由のひとつは、レビン&トレノやミラージュやスターレット(ターボ)といった、各メーカーが戦線に投入した手強いライバルの存在も欠かせない。特性の違いから得意とするコーナーや速いポイントが異なり、それがサーキットでの熾烈なバトルや駆け引きを生んだ。同じ車種だけのワンメイクレースとは別の面白さがあり、クラス最強といわれるシビックに乗るからには勝たなきゃ、という負けず嫌いを刺激するモチベーションもあった。

 EK9シビック・タイプRが登場してからも魅力は色褪せず、国内外を問わず熱烈なファンが多くいる名車EG6。今から乗るにはそれなりの手間と出費を覚悟しなければならないが、最新のクルマでは味わえない魅力が多いのも確かだ。

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  • ホンダシビックEG6のイメージ
  • シビックSiR
  • EG6のリヤビュー
  • EG6に搭載されたB16Aエンジン
  • 著者の元愛車シビック
  • EF型シビック
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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