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広そうなミニバンなのにアレ? 意外と「車中泊に向かない」クルマとは

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ミッドサイズのSUVでも車中泊に向かないモデルも……

 マツダCX-8は、2/3列目席を倒しただけで拡大したラゲッジルームのフロア長1620mmがかせげる。2列目席のヘッドレストを逆付けすることで(筆者が編み出した裏技)、ヘッドレスト部分が長さ200mm前後の枕となり、ベッドスペースが1800mmになる大型SUVは車中泊に適している。また、ミッドサイズのSUVでもそのほとんどが、室内高はともかくシートアレンジによって大人が横になれるスペースを確保することが可能だ。マツダCX−8

日産キックス

 ただし、ミッドサイズSUVでも、日産キックスは、そもそも後席格納時のフロア長が1460mmでしかないのと同時に、ラゲッジスペースと後席格納部分に約170mmもの段差ができるから、平らに寝ることは不可能。日産キックス

 その段差を埋めるために厚み約170mmのマットレスを用意できたとしても、こんどはベッド化したときの室内高がそのぶん狭まるから、頭上方向の狭さをいっそう感じてしまいがちだ。日産キックスのラゲッジルーム

マツダCX-30

 マツダCX-30も全高1565mm、室内高1135mmと、一般的なSUVよりかなり低いスタンスをとるから、最大奥行き1630mmの拡大したラゲッジフロアで横になれたとしても、天井が迫る感じになってしまうのだ。マツダCX-30

コンパクトSUV

 もちろん、トヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキー、マツダCX-3(デミオベース)といったコンパクトSUVは、たとえ後席格納アレンジで前後方向のベッド長が確保できたとしても(それでOKの身長の人だとして)、また1200mm前後の室内高による天井方向の高さが気にならないとしても、車幅の関係で室内幅も狭いため、ソロで寝るならともかく、ふたりで横になるとかなり窮屈な思いをする、くっついた寝床になりかねない(それが狙いなら別だが!?)。トヨタ・ライズ/ダイハツ・ロッキー

 そもそもSUVは、ボックス型ミニバンに比べて全高、室内高ともに低いため(最低地上高の関係もある)、シートのフラットアレンジ、ベッド化ができたとしても、ボックス型ミニバンのような、座ってゆったり寛げるような”お座敷化”は難しいということでもある。しかも、アウトドアライフ、車中泊に持っていく荷物の(車内の)置き場も制限されることになるから要注意である。マツダCX-3

ボックス型ミニバン=快適というわけでもない

 ちなみに、ボックス型ミニバンでも、トヨタ・アルファードのエグゼクティブラウンジ、エグゼクティブパワーシート、トヨタ・グランエースのような、後席の豪華さを極めたシートを備えていると、車中泊に対応するベッド化アレンジはできない。アルファードであればむしろベーシックな2列目ベンチシートが車中泊に適している。トヨタ・アルファード/トヨタ・グランエース

 また、5代目ステップワゴンのように、2列目キャプテンシートの左右スライドができない仕様の場合、シートのフラット化ができたとしても、2席の間に隙間ができてしまう。そのため、幅狭ツインベッド!? となり、寝心地の快適度では不利になる。ホンダ・ステップワゴン

 Mクラスボックス型ミニバンであれば、2列目キャプテンシートでも左右スライドが可能でセミベンチ化できる先代&新型ノア&ヴォクシー、日産セレナ、そして今春発売の新型ステップワゴンが車中泊に適しているといえるだろう。日産セレナ

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