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貴重なクルマが火だるまに! ちょい古スーパーカーが「燃えやすい」ワケ

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/写真AC/Auto Messe Web編集部

ダウンドラフト型キャブのスーパーカーはとくに注意を

 懐かしいスーパーカーは、燃料供給装置がダウンドラフトタイプのウェーバーキャブレターだったりするが、エンジンのバックファイアーなどで発生した火が真上にあるエアクリーナーに引火し、車両火災に発展するケースもある。

ランボルギーニ・ミウラのV12型エンジン

 V型12気筒エンジンを横置きで搭載している「ランボルギーニ・ミウラ」は、ダウンドラフトタイプのトリプルチョーク・ウェーバーキャブレターを4基も積んでいるので、整備不良車の場合、いつ燃えてもおかしくない。貴重な自動車世界遺産を後世に遺すためにも、ミウラ・オーナーの皆さんにはエンジンの点検を頻繁に実施することをお願いしたい。

 ダウンドラフトタイプのキャブレターを装備している懐かしいスーパーカーはほかにもあるので、運転したり、同乗したりする機会があるときは注意したほうがいいだろう。

ミウラのオーナー諸氏はとくに念入りに点検を

結局、小まめなメンテナンスが一番の対策

 クラシックカーは、配線からの出火にも注意したい。筆者の愛車である1974年式「アルファロメオGT1600ジュニア」は、キーシリンダーに挿し込んだエンジンをかけるためのカギがアツアツになっていたことがあった。そういう感じで老朽化した配線が発熱し、金属部まで熱を持ち始めるとアブナイわけである。幸いなことに、筆者の愛機は車両火災に至る前に配線を改善できたが、整備を怠り乗りっぱなしだとマズイので、旧車を買ったら頻繁に入庫させることをオススメする。

 定期的なメンテナンスが必要となる旧車(イメージとしては、身近な4気筒モデル)は、燃料漏れが発生する前にフューエルラインやオイルラインの劣化を発見できるケースが多い。スーパーカーのようなドラマチックな燃え方はしないが、既述したアルピーヌA110のような先例もあるので、当然のことながら油断しないほうがいいのであった。

ケンメリのエンジンルーム

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  • フェラーリF355くらい新しい世代でも出火することがある
  • こちらも貴重なランボルギーニ・カウンタックのエンジンルーム
  • フェラーリF40が燃えると世界的なニュースになっている
  • ミウラのオーナー諸氏はとくに念入りに点検を
  • ランボルギーニ・ミウラのV12型エンジン
  • クラシック・スポーツカーの名作アルピーヌA110
  • ケンメリのエンジンルーム
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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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