乗りたいクルマの後席は高齢者フレンドリーか? 見分ける5つの条件とは (2/2ページ)

【後席のフロアからシート先端までの高さ】

 もうひとつ、乗降性のキーポイントとなるのが、着座と立ち上がり性だ。いかにリヤドアの開口部が広くステップが低くても、シートから立ち上がるのが難儀では、とくに足腰が弱った高齢者にとっては乗降性のいいクルマとは言い難くなる。

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 そのポイントなるのがヒール段差であり、それが高いほうが乗り降りしやすいことになる。ローソファに座り立ち上がるのと、食卓のいすに座り立ち上がるのとでは、どっちが楽かと言うのと同じ理屈だ。もちろん、ヒール段差が一部のミニバンの3列目席のように極端に低いと、膝を抱えるような着座姿勢になり、お尻で体重を支えるような着座姿勢を強要され、結果、着座性と立ち上がり性ともに悪くなる。

【頭上方向の余裕】

 ヒール段差の低い順では、マツダ2 330mm、インプレッサスポーツ330mm、スイフト345mm、フィット365mm、アクア370mm(ヤリスは未計測)となる。とはいえ、330mm以上あれば、身長172cmの筆者が座った際、膝を大きく抱えるような着座姿勢にはならない(300mmを切ると膝を抱えるような姿勢になりがちだ)。後席のシートの高さも重要画像はこちら

 前席優先でコンパクトカーを選ぶとしたら、ここでの評価があまりかんばしくなくてもまったく関係ない。むしろそのクルマが先進運転支援機能でライバルを大きくリードしているケースもあるから、そのあたりのバランスを取り、後席に子どもを抱いた母親や、足腰が弱った高齢者を頻繁に乗せるか否かで、ここでの実測データを参考にしてもらいたい。カップルズカーとしてなら、後席の乗り降りがしやすいクルマより多少しにくかったとしても、評価を落とすことはないということだ。

 もちろん、コンパクトカーを後席の乗降性の良さに特化して選べば、ルーミー&タンクやソリオとなり、背が高くてドア開口部もまた高い。そしてステップが低く、フロアへの段差がない、両側スライドドアを備えたプチバン、コンパクトカーになるのは当然だろう。