これぞニッポンの「粋」! もうそこにいるだけで風格が漂うセダン5台 (2/2ページ)

日産プリメーラ(3代目)

 日産車ではもう1台、3代目プリメーラのセダンも挙げておきたい。1、2世代目とは打って変わって、じつにアートなスタイリングを纏ったこの世代のプリメーラは、まるで走るオブジェのような気高さが過ぎたせいか、セールス的には決して成功したモデルとは言えなかった。

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品のある佇まいをもったセダンを振り返る画像はこちら

 だが、明らかに日本人の感覚とは別のセンスでまとめ上げられたことが伝わるスタイリングは、ほとんど輸入車、それも相当にアヴァンギャルドな領域といっていいほどだった。

 インテリアも同様で、センターメーターを配したインパネなどデザインオリエンテッドで、各種スイッチが並ぶセンターパネルは、パームレストがないため操作性に難があったほど。小振りのサイドミラーもいいデザインだったが、車両感覚が掴みづらかった。しかし、それらを圧してでも乗りたいと思わせられる、セダンにして超個性的なクルマだった品のある佇まいをもったセダンを振り返る画像はこちら

トヨタ・マークII(3代目)

 そしてもう1台、本稿のテーマに則して取り上げたいのが、年代を少し遡って3代目マークII(1976年)だ。“質を越えて《味》の領域に至る。The Quality Car-NEWマークII”とカタログでも謳われていたが、当時ネオクラシックと呼ばれやスタイリングは、2灯式のヘッドライトと独立したフロントグリルがじつに印象的だった。品のある佇まいをもったセダンを振り返る画像はこちら

 ハイオーナーカーながら決してライバル車(=ローレル)を打ち負かそう……そんな風ではない、わが道をゆくデザインが与えられていた点が持ち味だったと思う。ハードトップがコンパクトなキャビンを強調したスタイリングだったのに対し、セダンはごくオーソドックスなプロポーションながら、ハードトップと共通のマスクが与えられたことで、このクルマもまた優雅な佇まいを特徴としていた。