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交換するだけのお手軽ドレスアップに潜む罠! じつは難しいホイールナットいじり

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新/写真AC/イラストAC

  • スポーティに見える貫通ナット

  • スポーティに見える貫通ナット
  • スタイリッシュさとは程遠い純正のホイールナット
  • ネジピッチを合わせるのは基本中の基本!
  • テーパー座が多いが平座タイプもたまにある
  • 貫通タイプは扱いやすい反面、錆びやすい
  • スポーティに見える貫通ナット
  • 接触部が別体になっている2ピースタイプ
  • スポーツ走行するならアルミナットは避けること

素材に形、強度まで、じつは奥が深いホイールナットの世界

 愛車の見た目のカスタムに有効な「ホイールナット」の交換だが、クルマにホイールを取り付けているパーツだけに、しっかりとしたものを選ばないと危険なこともある。ネジピッチ、サイズ、材質と、いろいろある選択肢から選び方を解説しよう。

※写真はすべてイメージです。

まずは「ネジピッチ」をきちんと確認

 これだけノーマルのクルマがかっこよくなった現代。しかし、純正のホイールナットだけはいただけない。いろいろな制約があるのだろうが、もったりとしたデザインの袋ナットがスタイリッシュかといえば微妙。それにホイールナットは、もっと扱いやすくするためのチューニングパーツでもある。

スタイリッシュさとは程遠い純正のホイールナット

 まず、大前提として重要なことは「ネジピッチ」と「テーパー角」が合っているか。ネジピッチは大きく2種類に分かれる。1.5mmピッチはトヨタ/ホンダ/三菱/マツダ/ダイハツで、1.25mmピッチは日産/スバル/スズキ……と言われているが、「86」はトヨタ車だがスバル生産なので1.25mmピッチだったり、イレギュラーもあるので要確認だ。

 気をつけたいのは、ピッチが違ってもひと回りくらいは入ってしまうことがある。「お、入るじゃん」と思って、そこから強く締めたり、いきなりインパクトレンチでバンバン締めたらもう最後。噛み込んでしまい、締まらないどころか、ナットが外れなくなることもある。そうなればナットもスタッドボルトも要交換だ。

ネジピッチを合わせるのは基本中の基本!

ナットとホイールの接点の形状にも要注意

 テーパー角も大切。ホイール側の多くは60度になっていて、ナットも60度になっているので、面で接触してしっかり締まるようになっている。しかし、トヨタに多い純正ホイールがテーパーではなく、ホイールのナットと触れる部分が平らになっているものがある。それに合わせてナットも接触部分がフラットになっているのだ。この場合は、ホイールナットだけを交換するなら、接触面がフラットになっているものでないとダメ。逆に、こうした純正ホイールがこのタイプだったら、ホイール交換時にはナットも交換が必須となる。

テーパー座が多いが平座タイプもたまにある

「袋ナット」と「貫通ナット」の〇と×

 次に大きく分かれるのが袋ナットか貫通ナットか。これは性能的に大きな差があるわけではない。普通のナットのように貫通するタイプもあれば、純正ナットの多くはエアバルブのキャップのようなカタチになっている。

 貫通ナットのメリットは汚れが内部に溜まらないのでクリーンに保てること。スタッドボルトの突き出し部が長くても安全に固定できること。デメリットはナット内部が雨水で錆びることがあること。

 袋ナットのメリットはつねに綺麗にしておけば、内部に水が入ることはないのでスタッドボルトやナットが錆びにくいこと。デメリットはスタッドボルトの突き出しが長いと、ホイールを固定する前にスタッドボルトがナットの底に接触してしまい、きちんと締められないことがあること。

貫通タイプは扱いやすい反面、錆びやすい

 純正ナットはその多くが袋ナットになっている。対して、レースなどで使われるのはほぼ貫通ナット。イメージ的にも貫通ナットの方がスポーティに見える。

 機能的には変わらないが、スタッドボルトが底付きすることがあるので、スペーサーを入れるためにロングハブボルトにしている人は要注意。スペーサーを抜いたときに底付きすることがあるので、貫通ナットにしておいたほうが無難だ。

スポーティに見える貫通ナット

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