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たった100万円だが「イタ車沼」にハマること必至! アルファロメオ「156」「147」がジワリ人気上昇中

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/STELLANTIS

中古相場はGTAのみ別格で、ほかは100万円以下で選択肢多し

 ツインスパークエンジン搭載車の鼻先の軽さと甲高い排気音も魅力的だが、やはり、アルファ伝統のエンジンが奏でるイタリアンV6サウンドは格別。今ならユーズドカーを50万円以下~100万円台という予算で味わうことができる。まさに購入の好機だといえるので、輸入車ビギナーのみならず自動車趣味のベテランにもオススメしたい。

 V6エンジン搭載車の相場を調べてみたら、2.5Lでは、156の前期モデル/6速MTは35~180万円、後期モデル/6速MTは80~120万円、前期モデル/Qシステムは35~70万円、後期モデル/Qシステムは70~90万円といった感じだった。3.2L V6の156GTAは、6速MTが170~300万円、セレスピードが110~250万円だ。147のV6エンジン搭載車はGTAだけなので、こちらの相場も記しておくと、6速MTが160~220万円、セレスピードが100~160万円となる。

「GTA」に搭載された3.2L V6エンジン

 それ以外のグレードの相場も記しておこう。156ツインスパークの前期モデル/5速MTは50~100万円、後期モデル/5速MTは100万円前後、前期モデル/セレスピードは20~90万円、後期モデル/セレスピードは40~70万円だ。156スポーツワゴンは、総じて30~80万円といった感じとなる。

 147の前期モデル/2L・5速MTは50~80万円、前期モデル/1.6L・5速MTは50~75万円、後期モデル/2L・5速MTは70万円前後、後期モデル/1.6L・5速MTは30~75万円、前期モデル/セレスピードは15~30万円、後期モデル/セレスピードは12~70万円だ。

インテリアではセンターのメーター類がヤル気を演出していた

セレスピード仕様は故障修理を前提に買うべし

 購入時にチェックしたいのは、冷却水やオイルの漏れだ。狙っているクルマの展示スペースのフロアが汚れていたら、お漏らしを疑ったほうがいいだろう。また、MT仕様もセレスピード仕様も、試乗させてもらえるショップから買うほうが安心。とくにセレスピードはシフトチェンジがスムースに行われているか、不規則なシフトチェンジの遅れやギヤ飛ばしがないか、などを確認したい。

 セレスピードのユニットは信頼性が低いので、購入後にトラブルが発生した場合、ユニットASSYが26万円~(税別)、セレポンプが約5万円~(税別)というコストがかかり、そのほかにセレオイルの入れ替え、セレリレー交換なども必要となる。それらの出費および作業が前提となることを知りつつ、セレスピード仕様を購入してほしい。走行距離が少ない個体はまだ大丈夫だが、いずれクラッチ交換も必要となるので、その予算を確保しておくこともお忘れなく。

 圧倒的にMT仕様がオススメだが、後期型のセレスピードは各部が対策されていて、壊れにくいという話がある。前期型よりも信頼性が高いということなので、セレスピードを買うのであれば、フロントマスクの好き嫌いが分かれるが後期型を狙うといいだろう。

セミオートマの「セレスピード」は故障が多いのであらかじめ修理代を用意しておきたい

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  • 手前が156前期型、その後ろが後期型
  • 直4、2.5L V6、それに3.2L V6があった
  • αのコンパクトハッチバック「147」、後継は「ジュリエッタ」
  • キビキビした走りにファンが熱狂した
  • インテリアではセンターのメーター類がヤル気を演出していた
  • セミオートマの「セレスピード」は故障が多いのであらかじめ修理代を用意しておきたい
  • 「GTA」に搭載された3.2L V6エンジン
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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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