タイヤの外径が変わればスピードメーターはズレる
スピードメーターは、実際の走行速度をリアルタイムで表示してくれる大切な装備だ。しかし、実際にリアルな数値か、疑問に思ったことはないだろうか。
まずスピードをどう測っているかというと、基本的にはふたつの方法がある。古いクルマだとミッション内部に組み込まれたギヤから回転を取って速度に変換して表示する。もう一方は、磁石を使ったセンサーで、こちらはエンジンやミッションの回転する部分に取り付けられていて、回転を取っている。自転車用のスピードメーターは車輪に磁石を付けるが、それと理屈的には同じだ。またアナログにしろ、デジタルにしろ、理屈は基本的に一緒とも言える。どちらの方法にしてもシンプルなのが利点なのだが、問題は車輪の回転量と必ずしも一致していないということ。つまりタイヤの外径が変わると、ズレてしまうわけだ。
車検では40km/hでスピードメーターを検査
ご存知の方もいると思うが、車検ではスピードメーターの検査もある。具体的には40km/hで測るのだが、誤差があるともちろん車検にパスできない。では、誤差が出るのはどういうときかというと、メーターの故障などを除くと、タイヤの外径を変えてしまったとき。また、摩耗した場合も外径が変わるので影響が出そうだし、同じサイズのタイヤでもメーカーやブランドによって異なるので、考えだしたらキリがない気もする。