車検は大丈夫? カッコいいだけじゃない色付きフロントガラスの効果と施工基準とは (1/2ページ)

車検は大丈夫? カッコいいだけじゃない色付きフロントガラスの効果と施工基準とは

最近目にすることも増えてきた!? お洒落な色付きガラス

 ときどき街で見かける、フロントガラスに色のついたクルマたち。カラーはブルー系が多いようだが、緑やブラウン、なかにはピンクやミラーゴールドっぽいのもあったりする。アレはなんなのだ? フィルムなのか? いや、フロントガラスにフィルムを貼るのはダメだって話を聞いたことがあるような……。

 じゃあ不正改造車だね、と考えるのは早計。そもそもBMWやメルセデス・ベンツといった欧州車では、もともと色付きガラスが使われている車種も珍しくない。また純正採用でない場合でも、きちんと合法で車検も問題なく通るというケースだってある。ではアウト・セーフの境界線は一体どこにあるのか。見た目やプライバシー保護以外にも、どんなメリットがあるのか。デメリットまで含めて詳しく解説していく。

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アウトかセーフか? それは「透過率」によってジャッジされる

 合法・非合法の境界線となるのはズバリ、透過率。フロントガラスと前席のサイドガラスについては、「可視光線透過率が70%以上であること」が保安基準によって定められている。可視光線透過率(以下、透過率)とは光を通す割合のことで、数値が大きいほど光を通しやすく、小さくなるほど光を遮りやすくなる。基本的にガラスの色が透明に近いほど透過率が高く、色が濃くなるほど透過率が低くなる。

 つまり、透過率70%を超えていれば色付きでもOKなのだ。が、この70%という数値、そこまで厳しくないように見えてけっこう厳しい。国産自動車メーカー純正のフロントガラス(&フロントサイドガラス)ですら、透過率は72~75%あたりがメイン。高くてもせいぜい80%程度まで。

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 これはUV(紫外線)やIR(赤外線)カットの機能が付いていたり、グリーンガラスを採用している車種が多いせいもあるだろうが、透明に見えるガラスでも、意外に透過率は落ちるものなのだ。パッと見で分かるくらいハッキリした色付きとなると……なかなか厳しそうなのはお察しいただけるだろう。

 保安基準について補足しておくと、後席のサイドガラスやリヤガラスについては透過率の規制はない。また、フロントガラス上部の帯状のぼかしについても、「上縁にフロントガラス縦幅の20%以内の範囲」で「信号機や歩行者などが目視可能」であれば透過率は問われない。昔の改造車によく見られたハチマキステッカーは視界を遮るので当然NGだ。

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ドレスアップ効果だけでなくUV・IRカット機能も見逃せない

 次に色付きガラスのメリットについて。第一はなんといっても見た目だろう。大多数のクルマは透明なのだから、色が付くだけで目を引く。ドレスアップ効果は高いだろう。前述の通り欧州車に純正採用されていたり、初代シーマやセルシオといった昔の高級車に採用されていた経緯もあり、「色付きガラス=ハイクラス」なイメージもある。また外から車内が見えにくくなるから、プライバシー保護を意識する人にも向いている。

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 UV、IRカット機能が付与されているケースも多い。UVカットについては、今どきは純正ガラスでも標準装備されているが、同じUVガラスといっても85%だったり90%だったりカット率は異なる。色付きガラスの場合は、多くの場合が99%カットと、スーパーUVカットガラスと呼ばれるものと同等のUVカット機能を持つ。

 さらにIRカット機能付きのタイプも豊富。これからの季節、じりじりと肌を焼くようなあの不快な暑さを軽減してくれるのだ。車内温度の上昇を抑えられるからエアコンの効きも良くなり、多少なりとも燃費向上にも繋がる。純正ガラスでもIRカット機能付きは増えてきたものの、UVカットほどは普及していない。価値はあるだろう。ただし、色付きガラス=IRカットではないのでご注意を。

 デメリットもあり。すべての色付きガラスではないが、金属膜をコーティングしたタイプは電波までカットしてしまう。そのままでは地デジ/GPS/ETCのアンテナが効きにくくなるので、移設などの対策が必要になったりする。また、外から車内が見えにくくなるということは、ドライバー同士のアイコンタクトが取りにくくなるともいえる。運転には気をつけたい。