バブル期に一斉を風靡した日産「パイクカー」!「Be-1」に「PAO」「フィガロ」のベースとなったクルマとは? (2/2ページ)

オシャレなオープンカー「フィガロ」

 ハッチバック、ライトバン、と続いた日産パイクカーの第4弾はパーソナルクーペ。フィガロは「日常のちょっとしたお洒落、優雅な気分を気軽に楽しめる個性的なパーソナルクーペ」をテーマに、1991年に登場しました。パーソナルクーペとアナウンスされているものの、オープンエアを楽しめるのが最大の特徴。このスタイリングでオープンを楽しめるとは何ともお洒落です。オープン機構はルーフの左右端とCピラーを残して開閉が可能というものでした。

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フィガロのエクステリアデザイン画像はこちら

 面白いポイントとしてはオムニバス映画である「フィガロストーリー」が上映されたこと。東京、パリ、ニューヨークの3都市各々を舞台に、男女の恋愛を描いており、ドライブシーンなどでフィガロが登場しています。新型車宣伝のために映画が制作されたのは初の試みでもあり、バブルな雰囲気を感じる宣伝手法でもありました。

SUVテイストを取り入れた「ラシーン」

 1994年に登場したラシーンは、サニーをベースとした小型RV。アドベンチャー感覚を押し出していたPAOと同じように、ルーフレールやカンガルーバーなどのような、RV車らしいエッセンスを加える装備がされています。

ラシーンのエクステリアデザイン画像はこちら

 しかし、見た目だけという訳ではなく、全グレードフルオート・フルタイム4WDで、最低地上高も170mmと高めに設定され、オフロードでの走行性も考えられていました。それでいて5ナンバーサイズで1550mm以下の全高で機械式立体駐車場にも対応可能と、セダンのような実用性も魅力的なポイントとなっていたモデルでした。

日産が生み出したパイクカーは洒落っ気の塊だった

 さまざまなジャンルの車種が販売されてきた日産のパイクカーですが、どれもレトロモダンで個性的なデザインが特徴となっています。現代的(当時)なメカニズムにどこか古さを思わせるデザインのクルマたちは、まさに洒落っ気の塊といえる存在でした。パイクカーを颯爽と乗りこなすならば、乗り手のファッションも重要となってきそう、そう感じさせるクルマたちです。