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キャンプ道具をクルマに積みっぱなしはリスクだらけ! 警察沙汰になる前に毎回下ろすように心がけよう

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

手間でも毎回荷物を下ろすほうが良い

 アウトドアの大流行で爆発的に増えたキャンプ人口。新しい道具を集めたり使ったりするのも楽しみのひとつ。だが、気付けば車内がキャンプ道具だらけなんて人もいるだろう。

 駐車場が離れていたり近いうちにふたたびキャンプの予定があると、いちいち自宅に運ぶのが面倒で積んだまま放置しがちだが、それが原因で痛い目を見たり事故に繋がる可能性もあるので注意が必要だ。

刃物の取り扱いには注意が必要

 よく耳にするのはナイフや斧による銃刀法違反。薪割りや料理をはじめ、キャンプでは何かと活躍する代表的なツールだが、刃の長さが6cmを超える刃物を正当な理由なく携帯するのは違反となってしまう。当然ながらキャンプは「正当な理由」になり、自宅とキャンプ場の往復であれば何も問題ない。

 ただし日常的に車内に置きっぱなしにするのは当然ながらアウトだ。6cm以下であっても正当な理由なく刃物を隠して携帯すれば軽犯罪法違反になる。キャンプの行き帰りに際してはあらぬ誤解を招かないよう、トランクなどすぐ取り出せない場所に収納する配慮も忘れずに。ドアポケットやグローブボックスに入れて片付けるのを忘れ、職務質問や検問で発見されたら面倒なことになるのは間違いない。

ガス缶は破裂の恐れがある

 周囲を巻き込む大事故に繋がりかねないのは、調理や照明などキャンプに欠かせないガス缶だ。使用中のコンロや焚き火の近くに置かないのは周知の事実だが、理由はガスが高温になると膨張し最後は缶が破裂してしまうため。つまり70℃を超えるケースもあるという真夏の車内は非常に危険なコンディションで、破裂した際に何かの拍子で火花が出たりすれば誰もが想像できるとおりの大惨事になる。

 ガス缶の警告文を読むと保管する温度は概ね40℃までとされている。エアコンを使っての移動中なら破裂するほどの熱は持たないと思うが、直射日光がモロに当たれば春や秋も危険な領域まで温度が上がりかねない。そのため自宅に帰ったらすぐに降ろすのはもちろん、キャンプ場でも車外の日陰に保管するのがマナーだ。

湿気が残ると錆びてしまう

 積みっぱなしで生じるリスクには湿気も。仮に雨が降っているなかで撤収したワケじゃなくとも、テントは朝露や土に含まれる湿気が残る場合がある。

 キャンプ慣れした人は自宅で改めて乾燥させているが、苦労して収納したテントをまた広げるのが面倒になり、つい積みっぱなしにしてしまうビギナーも少なくない。1週間や2週間くらい大丈夫と考えて次のキャンプで開いたら、べったりとカビが生えており泊まる気も起きず引き返した、なんて悲惨な経験を身近なファミリーから聞いたことがある。大切なテントを加水分解させず長く使うためにも、通気性の悪い車内へ放置することは避けたい。テント以外でもシュラフにイスにまな板と、カビやすい素材の道具は多いので要注意だ。シェラフ

 最後は同じく湿気が原因の錆び。キャンプ道具ではスキレットやダッチオーブンなど、鋳鉄製の調理器具が非常に錆びやすいので注意しよう。空焼きをして完全に水分を飛ばし、オイルを塗るといったメンテナンスを日常的にしていればある程度は防げるが、それでも梅雨の時期に車内へ何日も放置するのは正直いって御法度だ。大事に使えば一生モノだし「育てる」楽しさもあるだけに、少しの間なら平気だろうとの油断で愛着ある道具をダメにしないよう気を付けるべし。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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