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冬の車中泊は甘くない! まるで冷蔵庫のようなクルマの中で快適に過ごす「準備」と「覚悟」とは

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: LOGOS/青山尚暉/AUTO MESSE WEB編集部

防寒性に優れたダウンアウターやボトムを選ぶ

 冬、夜の車内で過ごす際は、厚着が基本。とはいえ、フルダウンジャケットは車内では不適切である。できるだけかさばらず、動きやすい、しかし防寒性に優れたダウンアウター、ボトムを選びたい。下着も、保温、速乾性(現地で洗濯することも考慮して)に優れたヒートテックなどの着用が望まれる。ヒートテックなどの靴下、そしてネックウォーマーも寒さ対策として効果を発揮するので、ぜひ備えてほしい。ホッカイロのような発熱アイテムも忘れずに。

HVやPHEVならAC100V/1500Wコンセントを活用

 と、ここまではあらゆるクルマに対応する冬の車中泊対策を紹介してきたが、もし、愛車がHVやPHEV(PHV)でAC100V/1500Wコンセントが付いているというなら、さらなる対策が可能。筆者が自宅や車内で愛用しているのが、mozのコードレス蓄熱式湯たんぽ「moz HEAT RESERVE POKA POKA YUTANPO」。

 北欧、スウェーデンのインテリアメーカーFARG & FORM社の人気スタイリッシュブランドmozとコラボした湯たんぽで、一般的な湯たんぽ最大の面倒、手間となる給湯、お湯の入れ替えが不要。つまり、使う前に湯たんぽを車内のAC100V/1500Wコンセントに約20分(室温、水温20度の場合)つなぐだけでほかほかの湯たんぽとして使うことができる。

 水をくんでお湯を沸かす必要がなく、まさに”エコ湯たんぽ”と言っていいアイテム。気になる温度維持時間は室温20度の場合、蓄熱カイロ目的の使用で6時間前後、床置き使用で4時間前後、蓄熱アンカ使用なら室温15度であれば8時間前後。冬の車内ではもっと短くなるはずだが、それでも暖をとれること間違いなしだ。

サイドブレーキは引かないこと

 最後に駐車について。氷点下の環境では、サイドブレーキは引かず、ATならギヤをPに入れておくだけにしておこう(MTは1速がバックギヤ)。サイドブレーキのワイヤー回りが凍って、解除できなくなる可能性があるからだ(電子パーキングブレーキならその心配はなしだが非ワイヤー式に限る)。ただし、その場合、平坦な場所に止めるのが鉄則。ワイパーも立てておくと凍結から守れて安心だ。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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