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【冬の車中泊】寒さ対策はどうする? 車内を快適にするオススメの対処法とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

窓の断熱が寒さ対策の第一歩

 宿泊費を抑える手段としてはモチロン、それ自体を楽しむ人も増えてきた「車中泊」。予定に縛られない自由気ままな旅にはピッタリだし、非日常の空間でキャンプ気分を味わえるのも魅力だ。とはいえ、冬の車中泊はなかなかハードルが高いもの。風邪を引いたり寒くてツラい思いをしないための必携グッズを紹介していこう。

 最初に手に入れたいのは汎用性の高い、通称『銀マット』。折りたたみ式やロール式など色々あるが、高い断熱効果があり車内の熱を外部に逃さず、外部の冷気が車内に伝わるのも緩和してくれる。オススメの使い方は、窓ガラスに貼り付けたときで高い威力を発揮。愛車のウインドウを採寸したうえで銀マットをカットし、隙間ができないよう貼り付ければより高い効果が期待できる。

 いまや、車種によっては専用品も販売されており、手間をかけず見た目もキレイに仕上げたいなら、既製品を買うのもひとつの手だ。また、銀マットはシートの上に敷くだけでフロア下からの冷気を遮断する効果を持つ。数枚を重ねることで車内の保温効果はさらに高められるので、何枚か持っておいて損はないはずだ。

“寝袋”はどれも同じは大間違い

 続いては「スリーピングバッグ(寝袋)」。ホームセンターなどで安価に販売されているのは、春夏秋のスリーシーズン用で、冬の車中泊には向いていない。オススメは、身体を包み込むような「マミー型」と呼ばれる形状で、首まできっちりカバーして身体と密着できるタイプを。中身もダウンを多用するなど工夫が施されており、一般的な3シーズン用とはケタ違いの暖かさを誇る。なお、スリーピングバッグには「この温度までなら快適に眠れます」という『快適使用温度』と、さらに「この温度までは寒いけど使用できます」という『限界使用温度』があるので、選ぶときはその数値を参考にするといいだろう。

 銀マットもそうだが、スリーピングバッグの補助として併用したいのが、「毛布」や「ブランケット」。寝るとき以外でも役立つシーンは多いので、かさばらないモノを選んでクルマに積んでおきたい。また、湯たんぽや使い捨てカイロもあると便利。スリーピングバッグの外側に貼り付けたり、中に入れておくなど使い方は様々だ。湯たんぽは、湯を沸かす必要があるものの、車内でバーナーを使うのは一酸化炭素中毒の恐れがあるし、わざわざ外に出て身体を冷やすのも本末転倒な気がしてならない。シガーソケットで使える湯沸かし器具や、身近に湯を確保できる環境があればいいが、個人的には使い捨てカイロをオススメしたい。

 冬の車中泊を頻繁に行なうのであれば、多少の出費を覚悟で「ポータブル電源」を持っておくといいだろう。使用する電気製品の容量や出力にもよるが、パッケージや売り文句として『車中泊やキャンプに最適』と表示されているものや、5万円~の価格帯であればまず間違いはない。家庭用の電気毛布や車載用のファンヒーターが使えれば、今までとは異次元の快適さが手に入る。

 

冬の車中泊に起こり得る危険性

 最後に冬の車中泊における注意点を。上記のようなグッズが揃って入れば心配はないが、エンジンをかけたまま寝るのは周囲の迷惑になるし、環境のためにも避けたほうがいい。特に降雪時はマフラーが埋まって排ガスが車内に溜まり、一酸化炭素中毒になる危険性も高まる。冬場は車中といえ非常に寒いだけに、防寒対策とともに経験の無い人はくれぐれも注意してほしい。

 また、冬に限った話ではないが車内をフルフラットにできない場合は、できるだけ体が伸ばせるようにシート位置を後方にする。さらに、足元に荷物などを置いて、その上に足を乗せて、なるべく足を高い位置にしたほうが血流が悪くならずに済む。あとはクルマへの出入りをなるべく減らし、冷たい外気を車内に入れないようにする工夫も忘れずに。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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