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【特別インタビュー】柳田春人事業部長に聞く、「ASEA」のなりたちと活動とは? 「パーツが安心・安全・信頼できるものであることをユーザーに伝える」

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: 横澤靖宏

ユーザーの責任はASEAが受け持つ

ここで、この規制緩和について簡単に説明しておきたい。平成7年11月22日から「使用過程における自動車について、軽微な変更となる自動車部品の取り付けについては、構造等変更に係わる諸手続きを簡素化」することが実施されたのだが、この「軽微な変更」とは、次の2点だ。

(1)自動車部品を装着したときに寸法(長さ、幅及び高さ)及び車両重量が一定範囲内である場合。

(2)指定する自動車部品(指定部品)を溶接またはリベット以外の取り付け方法により装着した場合。

(1)(2)のどちらかに該当した場合、構造等変更に係る諸手続きが不要になるのだが、これらの軽微な変更となる自動車部品を装着した状態においても、道路運送車両の保安基準に適合していなければならず、これは「ユーザーの責任において管理」しなければならないとされている。

「それまで規制緩和を求めて活動をしていたASEAでしたが、規制が緩むということは、自己責任という部分が大きくなる、ということでもあります。国土交通省の文章にもあるように、保安基準に適合しているかどうかは、ユーザーの責任において管理しなければなりません。といっても、ユーザーのかたがご自身でそれぞれのパーツが保安基準に適合しているかどうかを調べるというのは、無理があります。その責任は、指定部品を製造しているメーカーにあります。ASEAでは、そのパーツが安心・安全・信頼できるものであるということがユーザーの方にわかるよう『登録制度』と『認定制度』というふたつの基準制度を設けています」

 ASEA登録制度の対象アイテムは、エンジンパーツでいうとマウントやオイルフィルター、オイルフィラーキャップ、プラグコードやプラグなどが含まれており、エアフィルターやマフラーといった吸排気系パーツも含まれている。

 そのほか、インタークーラーやラジエーター、オイルクーラーなどの冷却系パーツや、クラッチ、L.S.D.といった駆動系パーツ、サスペンションキット、ブレーキパーツ、ボディ補強パーツ、メーター類、シートやステアリング、エアロパーツ、ライト類、レーシングスーツなども含まれている。

 さらに、ASEAが定める試験、評価などをクリアした認定制度の対象アイテムは、駆動系がクラッチディスク/クラッチカバー/フライホイール/多板式・シングル式クラッチキット、サスペンション系が車高調整式ショックアブソーバー/STD形状ショックアブソーバー/直巻きスプリング/STD形状スプリング、ブレーキパーツがブレーキパッド・シュー/ブレーキローター(1P/2P)/ブレーキキャリパー、内装パーツがシート(フルバケット/リクライニング)/シートレール/ステアリング/ステアリングボスとなっている。

 それらの詳しい試験内容やASEAの今後については次回お伝えしよう。

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  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 1965年生まれ。学生時代からオートバイとクルマに熱中し、自動車雑誌編集ののちフリーランスライターに。これまでAE86トレノ、CC72Vアルトワークス、E38AギャランVR-4RS、1980年式シロッコ、CD9Aランサー・エボリューション、プジョー306スタイルなど、クルマを乗り継ぐ。オートバイはCB250RS、RZ250、ZZ-R1100、T-MAXなどつねに複数台所有。現在の愛車はフタ桁ナンバーのアルファ ロメオ156V6とサーキット遊び用のNCP91ヴィッツRS・TRDターボM、JA45クロスカブ。
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