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なんちゃってセレブが「核融合科学研究所」へ大人の社会科見学!「核融合」は原子力発電の「核分裂」とは違うのよ〜

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TEXT: 吉田由美(YOSHIDA Yumi)  PHOTO: 吉田由美(YOSHIDA Yumi)

  • 制御室で運転状態の監視、調整、プラズマ計測のデータ処理などを行う
  • 大型ヘリカル装置のプラズマは中が真空になっている直径13.5mのドーナツ型の装置の中で作られる
  • メインの実験室では放射線量測定装置を常備する
  • 核融合科学研究所の本島 厳准教授
  • 実験室の扉はコンクリート製で厚さは2m、重量は720t
  • 実験室の扉はギネスブックで世界一の重さのドアとして認定されている
  • 岐阜県土岐市にある「核融合科学研究所」へオトナの社会科見学に行ってきました
  • 実験室では大型ヘリカル装置の周囲にさまざまな装置を設置する
  • メインの実験室では白衣とヘルメット、スリッパを着用し、放射線量測定装置を常備する

夢の次世代エネルギー

カーライフエッセイスト吉田由美さんの「なんちゃってセレブなカーライフR」。今回は、岐阜県土岐市にある「核融合科学研究所」へ「オトナの社会科見学」に行ってきました。少し前から注目されている、夢の次世代エネルギー「核融合」とは一体どんなものなのでしょうか。

2024年度は軽水素で実験中

突然だけど、皆さんは、「核融合」ってご存じかしら? 少し前から注目されている、夢の次世代エネルギーなのよ! 簡単にいうと、水素のような軽い原子核同士を融合させて、もう少し重い別のヘリウムなどの原子核に変えて熱エネルギーを作るの。これは太陽で起きているような膨大なエネルギーを人の手で生み出し、発電などに使用する……ことを目指しているの。私たちが普段耳にする「原子力発電」は、原子炉でウランが「核分裂」を起こして熱を作るけど、「核融合」は同じ「核」という言葉が使われているけれどその反対で、エネルギーの取り出し方が違うのよ~。

核融合発電のメリットは、なんといっても海水などから採取された水素を使用するので枯渇の心配がなく、しかもわずか1gの水素から発生するエネルギーは石油8000t分! CO2(二酸化炭素)を排出しないので安全性も高いの。

ちなみに水素には自動車などに使う軽水素と、重水素、三重水素(トリチウム)の3種類があるけれど、去年までは重水素と三重水素を使用していたわ。2024年度は放射線の出ない軽水素で実験中よ。水素のデメリットは、超高温、超真空という特殊な環境が必要なため、莫大な予算がかかるらしいのよね~。また、技術的なハードルも高く、実用化は2040年代後半だとか……。まだ先の話ね。

じつはこの研究をわたくしの知人が行っていて、たまたま別の人たちとの会食で「核融合科学研究所へ見学に行く」という話題がのぼり、よく聞くとビンゴ! 見学の担当者はまさにわたくしの友人の旦那様、准教授の本島 厳氏ではないの~!

わたくしは核融合の話は10年以上前から聞いていて、研究所へ行きたいとは思っていたものの、なかなか実現せず。これまでオンライン見学会には参加したこともあるけど、思いがけずこんなタイミングで繋がるなんて、これも何かのご縁。というわけで、なんちゃってセレブらしく思いっきりコネを発揮して、その見学会に便乗させていただくことになったのよ~。というわけで、岐阜県土岐市の「核融合科学研究所」へ行ってきましたわ~(前フリ終わり)。

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