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WEC第3戦スパ・フランコルシャンの帰路はグルメを満喫! レース好きな家族との心温まる交流も【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • 36号車のアルピーヌのドライバーらがメカニックにシャンパンボトルをトス
  • 無事に割らずにゲットしたシャンパンをみんなで飲む36号車のメカニック
  • ミック・シューマッハを見守るアルピーヌのクルーたち
  • コースサイドで白熱するレースを観るのはテレビと違った迫力があります
  • バレンティーノ・ロッシらがドライブするBMW M4 GT3
  • スタートシーンを見守るバレンティーノ・ロッシ
  • ピットロード歩くバレンティーノ・ロッシの後ろ姿。後ろ姿もオーラに溢れていました
  • 今季はF1からBMWのWECへスイッチしたケビン・マグヌッセン選手
  • 優勝も狙えるポジションにいたBMWはレース終了1時間半前にリタイア
  • プジョーの2トップ
  • プジョーのピット中の様子
  • ポルシェのピットイン待ち
  • ポルシェのハイパーカーのピットの様子。ドライバーも勢ぞろい
  • ピットインの際に窓拭きを担当するメカは全員めちゃくちゃ身のこなしが軽やか
  • まさかのタイヤバーストでピットインするアルピーヌ。これで優勝を逃すこと
  • 日本のスーパーGTで活躍したフレデリック・マコヴィッキィ選手の応援バナー。ポルシェからアルピーヌに移籍して3戦中、2戦に3位入賞と絶好調
  • WECでは、コースサイドで多くのファンの方が立派なカメラで撮影しています
  • コースサイドにはたんぽぽが咲き乱れていました
  • オフィシャルカーはオールージュを上る時にはべた踏みなのでしょうか
  • スパ・フランコルシャンのピットロードのレスキューチームは、素早く出動できるようにカートも用意されています
  • スピリットクラブ(VIPチケット)のみなさんはサーキットで歩く必要はほぼなく、シャトルで楽々移動できます
  • 表彰式で懐かしのピーター・ダンブレックを発見。元スーパーGTで宝山吉兆のマシンをドライブしていましたね
  • レース後にほかのチームの撤収作業を手伝う元F1ドライバーのロバート・クビサ
  • レース終了間際から撤収作業がはじまります。この薄暗さは夕方ではなく22時前です
  • スパ・フランコルシャンのメディアセンターで抹茶ラテを初めていただきました。めちゃくちゃ美味しかったです。抹茶ブームのヨーロッパですが、美味しいのは少ないです
  • 長くスパ・フランコルシャンへ通っていますが、メディアセンターで初めてお抹茶のサービスがあって感激。美味しい抹茶ラテを毎日いただきました
  • ベルギーで購入した朝用のパン
  • 見た目はめっちゃ素朴な昭和感のある手作り洋菓子ですが、お味は最高! ベルギーのパン屋さんにて
  • ベルギーに行くと必ず買うポテトと揚げソーセージとコロッケ。どれもジャンクですけどめちゃくちゃ美味しいのです

レース好きな家族との心温まる交流

ドイツ在住のモータースポーツジャーナリスト・池ノ内みどりさんは、2025年のWEC(FIA世界耐久選手権)第3戦の取材でベルギー・スパ・フランコルシャンへ。民宿での会話やグルメなど、ドイツへ帰る道中までの様子をお届けします。

ベルギーでのEVライフとは

世界的に有名なル・マン24時間レースを目前に、その最終調整ともいえる準備レース、WEC(FIA世界耐久選手権)のスパ・フランコルシャンへ取材に行ってきました。ベルギーでも前回のイタリア取材同様、経費削減のため民泊にお世話になっています。民泊の楽しさのひとつは、地元の方と直接お話しできること。

前回のイタリア・イモラではGoogle音声翻訳が大活躍してくれましたが、今回はドイツ語圏のベルギーということで、直接お話できてよかったです。オーナーさんは、ブルーが素敵なプジョー「e-2008」というEVカーを所有されていて、毎晩お仕事から帰宅後、敷地内のガレージで充電されています。どうやらベルギーでは新車の車両本体価格がドイツよりも約10%高いらしく、隣国ドイツで購入されたそうです。

近隣には商店さえも一軒もないような村なので、都会と違ってあちこちに充電チャージャーがあるわけではないのですが、「ちょっと心配ではありませんか?」と聞いてみたところ、

「勤務先との往復は走行距離がしっかり分かるので、電費の心配はありません。自宅の屋根に設置してあるソーラーパネルで蓄電しているので、実質的に年間の燃料費はほぼゼロなんです。生活パターンがEVに合っているので、乗り換えて良かったです」

とのこと。まさにEVオーナーさんとしては理想的な生活ですよね。

アルピーヌの活躍に誇りを語る少年

ところで、同じ宿に宿泊していたレース好きなフランス人一家。ご両親とお兄さんは決勝の後は宿泊せず、ご両親は自宅へ、お兄さんはまた別の旅先を目指してバラバラに出発されました。が、次男の方は私が民泊に帰宅したとき、待ち構えてくれていたようにニコニコしながら元気に出迎えてくれました。

「今日のレースは本当に面白かったですね。フランス人として、フランスの自動車メーカーであるアルピーヌが表彰台に立つなんて、本当に特別な気分で誇らしく思います」

と、胸に手を当てて話してくれました。その前日に、3位入賞を果たしたミック・シューマッハ選手にインタビューしたことを話すと、舞い上がっていました。アルピーヌのドライバーやチームの方々も、そんなファンの気持ちを知ったら、さぞかし嬉しいでしょうね。次戦はアルピーヌの母国・フランスで開催されるル・マン24時間レースです。アルピーヌとプジョーは母国での総合優勝を目指していますし、ファンも期待していることでしょうね。

ヌービル選手の故郷でちょっと寄り道

さて、ベルギーから帰る日は日曜日で、大半のお店は閉まっています。私の滞在していた村にはそもそもお店が一軒もないので、隣のザンクト・フィートへ。ドイツ国境に近い小さな町です。ここはWRC(世界ラリー選手権)でヒョンデに所属するティエリー・ヌービル選手の故郷。

2024年は日本ラウンドで見事WRC王者の座に輝いたヌービルに、町を挙げて祝賀会が開かれたようです。今もバナーなどで「WRC王者誕生」や「WRC王者出身の町へようこそ」といったものが掲出されているかな? とちょっと期待していましたが、残念ながら見つけられず……。

ドイツやベルギーでは日曜日にお店が閉まりますが、パン屋さんやカフェ、飲食店、スナックスタンドのようなお店は開いているので、いつもながらパン屋さんへ寄って帰りました。パンのほかにも、美味しそうなエクレアやシュークリームなども購入。素朴な昭和風です。

そして、レースウィークには毎日早朝に宿を出て夜に帰るクタクタな日々だったため、名物のフリッツ(フライドポテト)やコロッケを買いに行く時間もありませんでした。なので、帰りに食べて帰りたかったのです。この俵型の牛肉コロッケ、日本のコロッケのジャガイモのホクホク感というよりは、ちょっとクリームコロッケに似たクリーミーさがあって、毎回必ず購入してしまいます。そしてもうひとつは揚げソーセージ。ものすごくジャンクな味なのですが、とても美味しいのです。どこへ行っても食いしん坊なことには変わりありません。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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