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メカニックたちの戦い「ピットストップチャレンジ」がアツい! 決勝前もイベントづくしのル・マン24時間レースの様子をお届け【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • ル・マンミュージアム。2025年はマクラーレンの特別展が開催されていました
  • ル・マンミュージアムのマクラーレン特別展
  • ル・マンミュージアムに展示されているマツダ 787
  • トヨタ GT-One TS020。このカラーリングをオマージュして、TOYOTA GAZOO Racingの7号車がル・マン24時間レースに参戦
  • ル・マンミュージアムに展示されている日産 NISMO GT-R LM
  • ミュージアムでは、タイヤ空気圧も1台ずつしっかりと管理されていました
  • ル・マンミュージアムのマクラーレン特別展
  • ル・マンミュージアムでは古いガレージを模したコーナーもあります
  • ル・マンミュージアムのミニカーコレクションはとんでもない数です
  • ル・マンミュージアム
  • ル・マン24時間レースの100周年を迎えた年の優勝トロフィーなども展示されています
  • ル・マンミュージアムには昔のル・マン24時間レースの風景が分かるジオラマも展示してあります
  • F1程ではありませんが、かなりの大人数でピットストップチャレンジを行います
  • ぼーっとしていると一瞬で終わるピットストップチャレンジ
  • サイン会の時間には一部ですがコースも開放されるので、ファンの方がコース上に出て撮影しています
  • サイン会はあっという間にとんでもない数のファンで埋め尽くされて、何も見えません
  • レクサスのドラバーたちはランチを食べながらのサイン会
  • ピットストップチャレンジのメカニックたちの真剣な表情
  • ピットストップチャレンジはチーム全員で応援します
  • ピットストップチャレンジを見学する多くのファン
  • 毎年サイン会とピットストップチャレンジの日には地元の小学生が招待されて訪れます
  • チームごとにマシンにも遊び心が隠れていて、見つけると嬉しいのです
  • グダグダしてなかなか集合写真の撮影まで辿り着かないのです
  • マシンのグループ写真が終わったら即撤収です
  • ミック・シューマッハのヘルメットには中国語? が描かれていました
  • VIPゲストの方はコースサイドで優雅にドリンクを飲みながら観戦できます
  • やっとここまで並ぶまでじつに2時間以上も掛かってしまいました
  • 軽々そうに見えるタイヤですが、とても重く私は持ち上げられませんでした

ル・マン24時間レースは決勝前からコンテンツが盛りたくさん

ドイツ在住でモータースポーツの取材を精力的に行う池ノ内みどりさん。2025年もヨーロッパ3大耐久レースと言われる、伝統のル・マン24時間レースを取材しています。決勝前にもル・マンミュージアムの特別展やタイヤ交換の早さを競うピットストップチャレンジまで、見どころは目白押し。現地からリアルにレポートします。

マクラーレン特別展も! ル・マンミュージアムへ

FIA 世界耐久選手権(WEC)2025 第4戦 ル・マン24時間レースの決勝を迎えるまでには多くの行事が毎日行われるのですが、この日はピットウォークとドライバーのサイン会、ピットストップチャレンジや撮影会などが行われました。

ル・マン24時間レースのチケットにはミュージアムの入場券も含まれているので、空いているうちに行ってみました。常設の展示のほかに毎年特別展が開催されるのですが、2025年はマクラーレンで、入り口正面からそのデザイン性の高いパネルに目が向いてしまいます。
大きなミュージアムではありませんが、ル・マン24時間レースの100年以上の歴史をざっと観ることができるのです。

圧巻なのは、ル・マン24時間レースを走った歴代のマシンがミニカーで展示されていること。一体何台並んでいるのか数えきれませんし、集めるのも大変なご尽力だったと思います。そして、毎年増えていきます。

日本の誇るマツダ「787B」や日産の「NISMO GT-R LM」、1998年と1999年にル・マン24時間レースを戦ったトヨタ「GT-One TS020」も展示されています。2025年のル・マン24時間レースでは、TOYOTA GAZOO Racingの小林可夢偉選手らが駆る7号車が、このGT-One TS020のデザインをオマージュしてスタートグリッドに並びます。

オフィシャルショップも併設されていて、ショップだけの入場もできるのでル・マンに来ると必ず立ち寄っています。2025年はキャンプやお弁当、お出かけの際のマイカトラリーが新商品として登場していました。旅が多い私には、欲しいアイテムのひとつですね。

タイヤ交換のスピードを競うピットストップチャレンジ

ミュージアムやショップをウロウロしてから、ピットロードで開催されているピットストップチャレンジを見学しました。多くのファンの方々が見学するなか、どのチームが一番早くタイヤ交換をできるかを競うものです。

F1のようにタイヤ1本に複数のメカニックが携わる超高速ピットストップとは異なり、WEC(FIA世界耐久選手権)やル・マン24時間レースでは、前輪・後輪に2名ずつで作業を行います。10秒以内を目指して、ピットストップチャレンジに挑みます。

各クラスごとで優勝したチームとタイムは、ハイパーカークラスでは93号車のプジョー「9X8」が8.830秒、LMP2クラスは183号車のオレカ「07・ギブソン」(AFコルセ)が10.440秒、LM GT3クラスが85号車のポルシェ「911 GT3」で9.530秒でした。

レースを支えるメカニックたちを称えて、もちろんピットストップチャレンジもル・マン24時間レースと同じ表彰台で表彰式とシャンパンシャワーが行われるので、みなさんとても気合が入るイベントでもあります。

おなじみの集合写真の撮影は毎年2時間以上の耐久戦

ピットストップチャレンジの後には、みなさんがおそらくどこかで目にされたことがあるでしょう、ル・マン24時間レースを象徴する全車両の集合写真の撮影が行われますが、毎年のことながら段取りが……(苦笑)。じつに撮影ができるようになるまで2時間以上もかかります。そして、段々と日が傾き始めて、最後は陰に入ってしまうのです。

プレス写真はクレーン車の上から1人のオフィシャルフォトグラファーが撮影するのですが、それ以外は全員地上からなので、背が低い人は絶対に最後尾まで映る写真は撮れないのが残念です。グダグダな段取りを「もうちょっとササッと進めてくれたら、早く帰れるのになぁ〜」と何度もいろんな人たちと話しながら、2時間待つのでした。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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