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最終戦もてぎでマッハ号がシリーズ初優勝! GT300王座はLEON AMGが獲得

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TEXT: 戎井健一郎(EBII Kenichiro/motorsport.com)  PHOTO: 佐藤正勝(SATO Masakatsu)

  • 5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号
  • 2025年シーズンは、LEONの蒲生選手と菅波選手のコンビがチャンピオンとなった
  • 1位は5号車 TEAM MACHマッハ号の塩津佑介選手(左)、木村偉織選手(右)
  • 予選1位、決勝2位の61号車 R&D SPORTの井口卓人選手(左)、 山内英輝選手(右)
  • 3位666号車seven × seven Racingのハリー・キング選手(左)と 藤波清斗選手(右)
  • シリーズチャンピオンに輝いたLEONの蒲生選手と菅波選手のコンビ
  • 65号車LEON PYRAMID AMG
  • 61号車SUBARU BRZ R&D SPORT
  • 666号車seven × seven Racing
  • タイヤ無交換作戦で挑んだマッハ号
  • トップチェッカーはマッハ号、2位はSUBARU、3位はseven × sevenであった
  • 群雄割拠のGT300クラスのフロントロウには、タイトル争いに関係がない2台が並んだ
  • 5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号

GT300のフロントロウはSUBARUとマッハ号

2025年スーパーGT第8戦(最終戦)「MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL」の決勝レースが11月2日、栃木県モビリティリゾートもてぎで開催されました。GT300クラス63周の戦いを制したのは5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号でした。GT300クラスの最終戦レポートをお届けします。

(motorsport.comの記事をもとに再編集しています)

4輪・前輪・無交換とチームごとに異なるタイヤ戦略

サクセスウエイトなしのガチンコ勝負が展開されるのが、スーパーGTシリーズ最終戦だ。GT500クラスは6チーム、GT300クラスは9チームのドライバーにチャンピオンの権利が残る激戦模様のなか、ドライコンディションの13時に決勝はスタートした。

群雄割拠のGT300クラスのフロントロウには、タイトル争いに関係がない2台が並んだ。ポールポジションはEJ20エンジンのラストランとなる61号車SUBARU BRZ R&D SPORT、2番グリッドは5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号である。

3番手から7番手まではすべてタイトルコンテンダーが占めた。なかでも4番手の56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rは、勝てば平手晃平選手が自力王座を決められる状況にあり、この時点ではもっとも有利なポジションであった。その他、自力王座の可能性がある7号車CARGUY Ferrari 296 GT3は9番手、65号車LEON PYRAMID AMGは14番手からの追い上げとなった。

予選で後続に1秒以上の差をつけてみせたSUBARUは、序盤から独走態勢を築いた。一方、2番手争いは白熱し、王座を争う52号車Green Brave GR Supra GTと56号車リアライズがマッハ号を抜き、それぞれ2番手、3番手に順位を上げた。

その後ろで優れたオーバーテイクを見せたのはCARGUYのザック・オサリバン選手だ。ライバルを次々かわして、リアライズの後ろ4番手までポジションを上げていた。

20周目から30周目あたりに各車がルーティンストップを行なったが、タイヤ無交換を選ぶマシンも現れるなど、戦略が分かれた。

19周でピットインしタイヤ無交換でコースに戻ったマッハ号は、大幅にトラックポジションを稼いで事実上のトップに立った。木村選手のドライブで逃げ切りを図る作戦である。それをフルサービスのSUBARU、フロント2輪交換のGreen Braveが追いかけるという構図でレース後半に入った。

ランキング上位3傑であるリアライズ、LEON、CARGUYは5番手、6番手、7番手と続いており、王座争いは予断を許さない展開であった。

予選2位のマッハ号がタイヤ無交換で逃げ切り!LEONがチャンピオン獲得

結果的にタイヤ無交換のマッハ号はそのまま逃げ切り、トップチェッカーを受けた。今季初優勝を飾ったマッハ号を、木村選手と塩津選手というホンダのスクール同期コンビが勝利へと導いた。2位はSUBARU、3位はseven × sevenであった。

タイトル争いは最後まで白熱した。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が乗るリアライズはseven × sevenに接近し、オーバーテイクに成功すれば平手選手の王者が決まるシチュエーションであったが、あと一歩届かなかった。

結果、6位に入ったLEONの蒲生選手と菅波選手のコンビが、激戦を制してチャンピオンに輝いた。

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