ディクス形状でも変わる「深リム」を極めるホイール選び


インセットは同じでもリムの深さが違う
「ハイディスク」と「ローディスク」

ホイール交換を考えるとき、リム径、リム幅、P.C.D、ホール数、インセットといった数値は気にするだろうが、もうひとつ、ディスク裏のスペースの広さもチェックしておきたいところ。
大容量ブレーキシステムを装着しているスポーツカーや、社外のビッグキャリパーに換装しているカスタム車両は、ホイールとブレーキキャリパーが干渉しないか注意が必要だ。

もちろん、このほかホイールのリム幅やインセットの選び方も重要。詳細はコチラで。

そんな最近のホイールのカタログを眺めていると、「ハイディスク」「スタンダードディスク」「ローディスク」といった表示を目にすると思う。主に2ピース構造と3ピース構造のホイールで見る項目だが、これはディスク裏のスペースの広さを表している。
この『ディスク形状』を知る前に、まずは2ピースと3ピースの構造について理解しよう。
2ピースは、リム(赤)とディスク(青)を別々に成型した構造で、ほとんどのモデルで溶接接合されている。
3ピースは、アウターリム(黄)とインナーリム(赤)をディスク(青)と組み合わせて、溶接やピアスボルトで組み付ける構造だ。

さて、話は戻ってディスクの形状について、ハイディスクとローディスクを例に違いを見てみよう。
一般的に下のイラストのようにディスク面の形状は同じだが、バブ(中央のスタッドボルトが通るところ)の厚みでディスク面の位置関係を変えている。ホイール

 

「ハイディスク」というのは、ブレンボなどの大型ブレーキキャリパーを装着しているクルマを想定したディスク形状。
大きなキャリパーでも、ホイール(ディスク部)がキャリパーに干渉しないようにハブ(ホイール取り付け面)の厚みを変えている。上記イラストのようにディスク裏のスペースが深いぶん、表から見たときのリムの深さはどうしても浅くなる傾向がある。

反対に「ローディスク」は、同じインセットでも、よりディープリム(深リム)になる形状。
深い奥行きのあるデザインのホイールを好む人には、「ローディスク」が向いているが、上記の一般的なサイズに加え、ブレーキキャリパーとのクリアランスを確認する必要がある。
「同じクルマの友人が履いていたA社のホイールと、同じサイズのB社のホイールを買ったのに、なんで自分のは、キャリパーがホイールに当たるんだ?」といったケースも生じかねない。

ハイディスクハイディスク ローディスク ちがい

ローディスクハイディスク ローディスク ちがい

ディスク形状が違えば、ディスク裏のスペースの広さも当然変わってくる。ホイール選びの際はサイズだけでなく、ディスク形状を一通り確認しておこう。
ちなみに、最大でリムの深さが8段階も用意されている『ワーク』では、「Limit Disk」といって、装着可能ディスクの限度記号対応表がついているので、これを見て「Limit Disk」よりもリムの浅いディスクなら、問題なく装着可能。

ただし、ブレーキを強化して、純正よりも大きなブレーキシステムに交換している場合は話が別。
走り優先で、現在もしくはのちのち大きなキャリパー・ローターを入れたいと思っている人は、このディスク形状に注意しておきたい。

“こんなクルマには「ハイディスク」”

大型ブレーキを装着したスポーツカーやカスタムカー!!

ハイディスク:キャリパーとの干渉を抑えるため、ディスク裏のスペースを大きく確保した形状

 

“こんなクルマには「ローディスク」”

リムを深く取って奥行きを見せたいカスタムカー!!

ローディスク:同じインセットでもアウター側のリムがより深くとれる形状

 

なお、1ピースホイールにもディスク形状が異なるモデルも存在するが、ブレーキキャリパーを避けるようにディスク面(スポーク)を外側に膨らませたデザイン(ヨコハマのホイールではGTRサイズと呼ぶ)や、ディスクのラウンド感を深めたコンケーブデザイン(レイズではFACE2/3、ビッグキャリパー対応)など、その意味合いや呼称が異なることが多い。

このように、一般的な車両でのインチアップにはシビアになる必要もないものの、カスタムユーザーはディスクの形状について知っておいた方がいいかもしれませんよ。