「ツライチ度」を高めるホイールサイズ選び (1/2ページ)

「ツライチ度」を高めるホイールサイズ選び

この記事をまとめると

■タイヤサイズの最後の2桁はリム径のこと
■インセットはホイールを外側もしくは内側に調整する値
■正しい装着にはハブ径も大事

ホイールのサイズは基本的にインチ表示
ミリ換算すると攻めたサイズが選べる!

 ドレスアップにもチューニングにも非常に影響の多いホイール。ホイールを選ぶときは、デザインや価格も気になるが、なによりサイズが重要。

 まず、ホイールのサイズの意味を確認しておこう。これを間違えると、タイヤがボディと干渉したり最悪のケースではホイールを装着できないこともある。

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ホイール

ホイールのカタログを見ると、「19×8.0J  5-114.3 48」といった具合に、ホイールのサイズが表記されている。

ホイールの幅を0.5インチ増やすと

リム幅は内側と外側に6.35mmずつ広がる

 はじめの「19」は、ホイールのリム径。単位はインチなので、19インチのホイールなら、リム径は482.6mm(1インチ = 25.4mm)となる。「8.0」は、リムの幅。単位はインチなので、8.0=203.2mm。

 困ったことに、タイヤの幅はmm単位なのに、ホイールの幅はインチ単位なのでややこしい……。しかし、リム幅は、ドレスアップ(ツライチ)する際に重要なので、ミリ単位の数値を覚えておこう。

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ホイール画像はこちら リム幅が「0.5インチ」大きくなるというのは、12.7mm広がることになる。このとき、リムはホイールのイン側とアウト側それぞれ「6.35mm」ずつ均等に広がっている。これもツライチにするときに重要なところなので、ここも覚えておいてほしい。

ホイール画像はこちら タイヤのサイズ表を見ると、サイズごとに最適なリム幅が書かれているので、必ずチェックしておこう。
例えば、245/40R19のタイヤなら、標準リム幅は「8.5(J)」とあり、別項の「適用リム幅」という欄には、「8.0~9.5」などと記載されている。

 ドレスアップ的にはやや幅の広いホイールに、細めのタイヤを履かせた方が、カッコいいと思う人もいるかもしれない。だが、ワイドホイールを楽しみたい人でも、この「適用リム幅」の範囲内に収めておかないと、タイヤが設計通りの形状にならず本来の性能を発揮できない。リムに対して細いタイヤを組み合わせると、最悪の場合、タイヤが外れてしまうこともある。ホイール画像はこちら「J」とか「JJ」は、ホイールのフランジ=耳の部分の形状(ほとんど気にしなくてOK)。

「5」は、ホイールを車両に取り付けるボルトの入る穴の数。乗用車は4穴か5穴がほとんど。穴の数が合わないホイールは、当然装着できない……。「114.3」は、P.C.D.(ピッチサイクルダイアメーター)。ナットが配置されている円の直径。単位はmm。P.C.D.も車種ごとに異なるので要注意。ホイール

 最後の「48」はインセット。リム幅の中心線とホイール取り付け面との距離で、単位はmm。この数字が小さくなると、ホイールは車体の外側に近づいていく。反対にこの数字が大きくなると、ホイールは内側へ向かう。

インセットとリムの幅の変更でツライチに

 ドレスアップで「ツライチにしたい」ときは、このインセット値が重要。ノーマルがインセット48のクルマで、タイヤの位置を10mm外側に出したければ、インセット38のホイールを選ぶようにする。画像はこちら また、上記とおりリム幅が0.5インチ広がれば、6.35mmほどタイヤは外側へ向かう。つまり、リム幅を変更したときは、リム幅で広がった分+インセットを減らす分を合わせて計算しないと、フェンダー側面からのタイヤ・ホイール本体がはみ出して、保安基準違反となるので気をつけよう。下の写真で示した前方30度、後方50度まででタイヤやホイールがはみ出るとアウトだ。

画像はこちら具体的にどのくらいタイヤが外に出るかというと、ホイールのインセットを48から38に変更して、リム幅を0.5J広げた場合、10mm【インセット48mm-38mm】+6.35mm【(0.5インチ=12.4mm)÷2】=16.35mmとなる。これはタイヤも同様なので、タイヤとフェンダーのクリアランスは16.25mm狭くなるというわけだ。

 この計算は、ワイドトレッドスペーサーの厚みを決めるときにも応用できる。ホイール画像はこちらちなみに、同じホイールサイズでも車高を下げるとタイヤはより内側に向かう傾向があるので、ローダウン+ツライチにはそれなりのノウハウが必要。
専門店なら、ツライチ用のホイールマッチングデータを持っているだろうし、インターネットでもシミュレーションできたりするので、それらを参考にするといい。ホイール画像はこちら ルックス的には、カッコいいと評判のツライチだが、インセットを変更した攻めすぎたサイズのホイール選びをすると、保安基準のクリアが厳しくなるのに加え、スクラブ半径が広がる影響で、ハンドルが重くなり、轍などの路面の影響によって走行時にハンドルが取られやすくなったりする。

 サスペンションのレバー比が変わり、同じスプリングレートでもサスがソフトになったような印象になる。さらにトレッドが広がることで、ピークグリップが下がり、挙動がマイルドになる傾向もある。

ホイール画像はこちら 上の写真は、厚さ20mmワイドトレッドスペーサーでトレッドを広げた例。これだけでも乗り心地やハンドリングが変化する。

ホイール画像はこちら もし、フェンダー内部の余裕があるなら、インセットは大きく変えずにリム幅を広げてツライチにすることもできる。このようにインセット変更量が少ないというのは、ホイールの中心の位置が変わらないので、ハンドリングへの影響は少ない。

 ツライチにするには、さまざまな手段があるが、純正ホイールのサイズやインセットを基本に、上記の計算式を使ってサイズ選びをしてほしい。
もちろん、攻めたサイズをチョイスするときは、メリット・デメリットを知ったうえで、サイズ変更を楽しんでほしい。

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