ビギナー必見!! 『車高調』の基本知識を学ぼう【後編】


“プリロード”ってどんな意味!?
“車高調整のやり方って??”に答えます

ローダウンの手法で代表的な車高調について学ぶ、ビギナー向けの『車高調の基本知識』シリーズ。
その「前編」では、車高調を選ぶときにキーワードとなる“構成部品の名称や役割”について紹介したが、今回はバンプラバーやプリロードといったちょっと突っ込んだ内容をはじめ、車高調整のやり方などをお届けしよう。車高調 調整 選び方 おすすめ

 

その1<<<バンプラバー車高調 調整 選び方 おすすめ

路面の大きなギャップを乗り越えた際、ショックアブソーバのストローク(縮み)が限界をこえて車体や懸架装置に衝撃を与えてしまう。これを抑制するのが「バンプラバー」で、ショックアブソーバの保護や衝撃の吸収を行なってくれる。
カスタムの世界ではさらに車高を下げるため、カットしたり排除するケースも。「第2のスプリング」とも言われる重要パートだけに、ビギナーにはあまりオススメできない。

 

その2<<<アッパーマウント

車高調のスペックでよく見かける「アッパーマウント」。車高調の上部に取り付けられる、車体とサスペンションを固定するためのパーツ。また、ブッシュ的な役割も担っており、乗り心地やハンドリングを左右する重要な役割を持っている。
車高調メーカーや車種によって、設定されるアッパーマウントの種類もさまざま。”レス”もしくは”純正”は、文字通りに純正を流用するもので、価格帯はリーズナブルでミニバン用に数多い。また、”ゴムブッシュ式”や強化ゴムと書かれているものは、強化ゴムを採用した金属製マウントで消音性が高く振動も伝わりにくい。

さらに、接合部分にまで金属のピロボールが使われる”ピロボール式(ピロ式)”。足回りの動きがダイレクトになってサスペンション本来の動きをしてくれる。サーキット走行には有利だが、街中をメインとする人には硬く感じることや異音が起こりやすいデメリットも。
このように、自分にあったアッパーマウントを選ぶことも重要なのだ。

ピロ式には、サスペンションの構造によってキャンバー調整できるタイプも。車高を下げてツライチを狙う場合にも便利だ。

 

その3<<<プリロード

プリロードとはあらかじめバネに荷重を掛けておくことで、車高調のロアシート部で調整する。
プリロードがゼロ(バネがロアシートに触れただけの状態)から縮めていくことで反発力を生み出す。つまり、プリロードを掛けると初期レスポンスがアップする方向になるが、やりすぎは禁物。ロアシートを上げてスプリングを縮め過ぎると、ハンドリングや乗り心地が悪化しやすいので注意が必要だ。

 

その4<<<アライメント調整
車高調 調整 選び方 おすすめ “アライメント”とは、タイヤ&ホイールが車体に対して取付けられる角度や位置関係のこと。
当然ながらローダウンすれば、その数値が自動車メーカーが定める適正値とズレるケースが多く、ありがちなのはフロントのキャンバーが付いたうえにトーアウトになっている状態。車高調 調整 選び方 おすすめ
車体を上から見たのタイヤの向き「トー」で、車体垂直方向の地面に対するタイヤ角度を「キャンバー」という。ハンドリングやタイヤの片減りなどに影響しやすいので、車高調を取り付けたらアライメント調整を同時にやっておくのがいいだろう。

車高調 調整 選び方 おすすめ

 

その5<<<オーバーホール車高調 調整 選び方 おすすめ

ローダウン量や使い方により異なるが、乗り心地がフワフワして収まらなかったり、オイルが漏れているならば寿命と考えていい。
最近の車高調は、低下した性能をリフレッシュできる「オーバーホール」対応が多くなっているが、もともとが低価格な車高調だと、新品に買い替えてもコスト的に変わらないことも。とはいえ、高性能&高価格なモデルや、再セッティングを考えるならばオススメである。
そして、オイル漏れや異音に対して「保証」を付帯したモデルも増えてきたので、こういった車高調を選択するのもいいだろう

 

Let’s TRY!! 『車高調整してみよう』

せっかく車高調を付けたけど、「車高を変えたことがない」というヒトも多いのでは?
そこで、プロショップ「T-STYLE(千葉県)」のアドバイスのもと、トヨタ・アルファードの全長調整式をサンプルに実践してみた。

[用意する物]
車高調レンチ、メジャー、ウエス、潤滑剤

 

>>01 現状車高を計る

まずは現状の車高をチェック。写真のように念のため2カ所で計っておこう

 

>>>02 車高調本体側でも計測

ホイールを外したら、本体側も現状の数値を記録しておく。写真のように上下のロックシート部分で計るのがベター。

>>>03 ロアブラケット側を緩める

ウエスでネジ山の砂を落としてからロアブラケット・ロックシートを緩める。固着している場合は潤滑剤を併用しよう。

>>>04 スプリングロットシートを回して車高を変える

車高を落とす場合はスプリングロックシート(上側)を右まわりに、逆に上げたい場合はスプリングロックシート(下側)を左まわりに回す。

>>>05 寸法を計りながら

車高調本体と車両側両方の数値を見ながら、じっくり調整していこう。

 

(リポート:WAGONIST編集部)

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