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30年経過して未だ走行1600km! スバル”レオーネ”オープンカーとは

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現役バリバリで活躍中のメーカー特注レオーネ

「はたらくクルマ」シリーズ今回のクルマは、伊勢崎オートレース場で選手のパレードなどに使われているというスバル『レオーネ』のオープンカーをご紹介。30年経過して未だ走行1500kmという、抜群のコンディションを保つメーカーが手掛けたこのオープンカーは、細部の作りこみもしっかりとした特注車両だ!

SUBARUのお膝元である群馬県の伊勢崎市には、オートレース場がある。オートレースとは8台のバイクがオーバルのコースで順位を競う公営競技のこと。この伊勢崎オートレース場で選手のパレードなどに使われているのが、3代目レオーネのオープンカーだ。
今から約30年前の昭和63年8月に納車され、翌年から現在まで活躍し続けている。昭和51年からレオーネが導入されるまでは日産430型セドリックのオープンカーをレンタルで使用していたそうだが、SUBARUの地元であるということも踏まえ、特注のレオーネオープンカーが導入されたそうだ。
ベースは3代目にあたるAP型「オールニューレオーネ」のエステートバン。EA71型1.6リットル水平対向4気筒エンジンを搭載するFFの3速AT、LCグレードがベースとなっている。
アプライドモデルはD型で、ベースモデルには装着されないフロントスポイラーやカラードバンパー、カラードサイドモール、カラードドアミラー、当時のディーラーオプションのアルミホイール(13×5J)などが特別装備されている。
フロントスポイラーやドアミラーはAG6型レオーネRX-IIのものを流用しているようだ。またエステートバンがベースでありながら、テールランプはAA型レオーネセダンのものを流用。それ以外の装備はワンオフ品である。

残念ながら導入当時のことを知るスタッフが今はいないため、詳しいいきさつなどは不明とのことだが、資料によると、製造は富士重工業の伊勢崎工場(現・桐生工業伊勢崎工場)にて行なわれたようだ。
メーカーが手掛ける特装車ということもあり、車体の下まわりに強固な補強バーが組み込まれ、構内専用車でありながら、しっかりとした造りとなっている。
またルーフだけでなくサイドウインドウもないため、ベース車に装着されるウインドウレギュレーターも装備されず、レギュレーターの場所は鉄板でふさがれていた。
伊勢崎オートレース場内の先導やパレードに使用されることがほとんどであるため、走行距離は30年でわずか1600km!! おそらく世界一状態のよいレオーネエステートバンだろう。以前は「いせさきまつり」のパレードにも使用され、そのときには伊勢崎市長も乗車したそうだ。
そして現在は伊勢崎オートレース場のグリッドガールズ「キラッツ」や、勝利したレーサーを乗せてのパレードラン、さらに抽選に当選したお客さんが乗ることもあるそう。後席の乗員がいるときには30km/h程度で走り、乗員がいないときは60km/h前後で走行。
オートレース場のなかでもパレード用のオープンカー(しかも2台!)を所有しているのは伊勢崎オートレース場だけと言われており、パレード用車両としてもかなり貴重な存在と言えるだろう。ちなみに使用している燃料は敷地内にあるガソリンスタンドのもので、オートレースで使用されるマシンと同じレギュラーガソリンだ。
スバリストのなかには「抽選ではなく、確実に乗ってみたい!」と思われる人もいるだろう。
じつは、伊勢崎市のふるさと寄付金(1万円)の謝礼品として、「オートレース試走先導用オープンカー乗車」が用意されており、最大で4人まで対応。現在募集されているものは、平成31年1月13日開催予定の伊勢崎オートレースGにて、バンクを一周、同乗できることになっている。

 

運転席まわりはほぼオリジナルのまま。サイドウインドウがないためレギュレーターがない

 

総走行距離はなんと1657㎞。おそらく世界で最も走行距離の少ないレオーネだろう

 

後席のスペースは、用途に応じて3名乗車と6名乗車の2タイプに変更することできる

後席3名乗車のときはラゲッジ部分のハードカバーとステップ部分のカバーが取り外される

 

メーカー制作のオープンカーらしく、床下には頑丈なワンオフの補強フレームが入る

 

乗車するグリッドガールや選手がより観客席からよく見えるよう、後席は前席より1段高い構造となっている。低速でもその開放感は抜群。見晴らしの良い後席はスバ女も大満足!?

今でも快調なEA71型エンジン。外装の6色のラインは伊勢崎オート開設時、6車でレースが行なわれていた名残。現在は8車で実施。

 

アナタにも乗れるチャンスが!!

着順判定に使う写真での撮影も!! 一般向けの同乗体験は定期的に募集されているのでWEBでチェックを。

 

 

(レポート:スバルマガジン編集部)

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