日産スカイラインGT-Rが蝕まれていく恐怖「過走行トラブルと劣化のポイント」 (2/2ページ)

20万キロになればハーネス、ゴム類は必須!!
ベアリング交換で延命処置を行ないたい

 

まずは、20万km以上で見ておきたい消耗部位について。10万km交換を推奨するブッシュ、ゴム類だが、通常走行ならギリギリ使用可。20万kmでは各部のジョイント部の金属摩耗が進み、ガタが見られる場合があるので、圧入される金属部の交換が望ましい(ボールベアリング、ベアリング レースなど)。
ハイキャスジョイントやドライブシャフトは、20万kmではブーツのみではなく、本体ごとの交換か、リビルトが望ましいだろう。エンジンオーバーホールにも最適な時期なので、サージタンクの下側は上側から作業するのが難しい部位であるハーネスやゴムホースも交換しておきたい。

【ハーネス】
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エンジンの近くに装着されるハーネスは熱による硬化でボロボロな状態。端子もほぼ劣化しており、接点復活剤を塗っても復活しないことが多い。ハーネスを新品に交換すると電圧が安定し、調子がよくなりやすい。エンジンを降ろしたときはハーネスを交換するチャンスたといえよう。

 

【ゴム類】
スカイラインGT-R、メンテナンス、トラブル、ガレージヨシダ、修理、R32、R33、R34水まわりのホース類は20万kmではほぼ全滅。ホースバンドの外側先が硬化し、亀裂が入り、水漏れの原因に。取り付け部も腐食。ホースバンドはR34スカイラインGT-Rのクランプ式が優秀で面圧を低減する。
他にもAACバルブやオイルプレッシャーセンサーなどの固着や故障も増えてきたので要注意。スカイラインGT-R、メンテナンス、トラブル、ガレージヨシダ、修理、R32、R33、R34

 

【配線】
スカイラインGT-R、メンテナンス、トラブル、ガレージヨシダ、修理、R32、R33、R34R33/34スカイラインGT-Rはリアメンバー周辺にある配線は被覆がむき出しなので、腐食しやすく通電しないことが多い。4WD&HICASのチェックランプが点灯した場合は、まずはこの配線を疑ってみることだ。

 

【センサー】
スカイラインGT-R、メンテナンス、トラブル、ガレージヨシダ、修理、R32、R33、R34各種センサー類も経年劣化で数値がずれていることも。水温センサーは冷間補正が入り燃費が悪くなることもある。
完全に壊れたらコンサルトに出るが、数値異常の場合は”問題なし”と出てしまう。

 

【ハブベアリング】
スカイラインGT-R、メンテナンス、トラブル、ガレージヨシダ、修理、R32、R33、R34ハブベアリングは20万kmであれば、内部のグリスとベアリングのみの交換で復活する。ヘタリが顕著になるとアライメントがズレて走りがフラフラしたり、タイヤが偏摩耗を起こしたりする。

 

 

30万kmともなれば長年の使用でグリスが劣化、
さまざまな金属摩耗がトラブルを生む

プロペラシャフトのような非分解部品を除いた回転部位の劣化は、それまでのメンテナンスによって症状が異なる。しかし、30万km未交換の場合は、ジョイント部のベアリングだけでなく、圧入部分の表面まで摩耗が進むケースも。
グリスの劣化が主の原因で、その劣化具合に応じてヘタるスピードが変わる。30万kmは長年の金属摩耗によってこれまで想像していなかったいろいろな部位にトラブルが発生しやすいのだ。そのまま放置を続けるとガタが大きくなり、最後は破断。回転部位の劣化は危険が伴うので、点検して早めに交換してやるべきだろう。

【プロペラシャフト】
スカイラインGT-R、メンテナンス、トラブル、ガレージヨシダ、修理、R32、R33、R3430万kmまでに交換したいのがプロペラシャフト。大きく動くセンターのジョイント部のゴムが劣化する。ただし、現在は部品が製廃。

 

【ペラシャフトほか】

破損した前側ペラシャフトのジョイント部(写真右上)。フロント側がもげて、フロアを叩くなど酷い状態、一歩間違えば事故に繋がりかねない。そして、サードリンク部のキングピンも、経年劣化ベアリング内部が削れてガタガタになりやすい(写真左上)。こうなるとアッセンブリー交換しか手がない。
また、R32GT-Rのリアデフも要注意なのだが、すでに製廃なので中古部品で対応するしかない。他にもステアリングラックのジョイント部は長年の可動で、痩せてガタが出るのでチェックしたい。スカイラインGT-R、メンテナンス、トラブル、ガレージヨシダ、修理、R32、R33、R34

 

【リアメンバー】
スカイラインGT-R、メンテナンス、トラブル、ガレージヨシダ、修理、R32、R33、R34公道仕様のR32GT-Rでもリアメンバーの折り返し部分や取り付け部周辺などでクラックが目立つ。これらの補修作業も増えてきているという。R34GT-Rはフロントのドライブシャフトのトンネル部分に見られるとか。

 

【マスターバック】
スカイラインGT-R、メンテナンス、トラブル、ガレージヨシダ、修理30万kmが近くなるとクラッチ&ブレーキのマスターバックも長年の使用で中身の機構にトラブルが見られる。”ギーギー”といった異音や踏み込んだときの違和感が出たりするのだ。特にR32GT-Rは要点検項目。

 

なお、「ガレージヨシダ」では2つのリフレッシュプランを用意しているが、いずれも20万kmを想定。今後は30万km以上をターゲットにした過走行パッケージも検討中とのこと。