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富士山より高い山での「ヒルクライムレース」参戦を日本人ライダーが発表

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

世界で2番目に古いクレイジーなレースは
標高4300mの頂上を目指すタイムアタック

アメリカ・コロラド州にある標高4300mを超えるパイクスピーク山の麓から山頂をつなぐパイクスピーク・ハイウェイを舞台に、毎年初夏に開催される「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)」は、今夏で96回目を数える世界で2番目に古い歴史を持つレースである。

今年、このパイクスピークの2輪部門に初参戦した井上哲悟(いのうえ・あきのり)選手が、都内のスポーツバーで『2018PPIHC報告会』と『2019PPIHC参戦発表会』を開催した。

井上選手は、全日本ロードレース選手権(ST600、J-GP2、JSB1000)や鈴鹿8耐レースでも活躍するライダー。そんな彼が、新たな挑戦の場として選んだのが「PPIHC」だった。きっかけは、2015年のPPIHCにブルーサンダース新井泰緒選手の参戦手伝いでパイクスピークを訪れたこと。「全日本とは違う世界があることを教えてくれた」と語っている。

そもそも96回大会となる今年も新井選手と一緒に参戦する予定だった。ところが、新井選手のケガによる参戦取り消しがあり、マシン(2018年式カワサキZ900RS)の選定も遅れたため、現地でタイヤをスリックタイヤへ変更するなど苦戦。当初は目標タイム10分30秒あたりを狙っていたのだが、決勝レースではミドルセクションでの転倒もあって11分34秒021のタイムで総合45位/クラス6位(完走55台)という結果に終わっている。

 上選手にとって参戦2年目となる97回大会は、今年の参戦データをもとに9分台を狙えるマシンを製作し、体制を整えて2輪車のレコードを更新する9分49秒625を目指すという。会場に持ち込まれた今年の参戦マシンであるZ900RSもすでに新たなパーツが組み込まれ、その準備が着々と進んでいることがわかる。

会場には、「icon」の日本正規輸入元のAFG MOTOSPORTSのジェイソン・フーリントン代表も姿を見せ、次回の井上選手のライダー装備はすべてiconで統一することを発表した。
iconとは、アメリカの若者向けライダーズウエアブランドで2002年に創業された新興メーカー。現在、アメリカではトップクラスのウエアブランドにまで成長している。

ストリート向けライダーがかっこよくて着たいものを作る、というコンセプトで「icon」の全社員がライダーであることもあって、袖のずり上がりを防止するフックなど、ちょっとしたことだがライダーにとっては”嬉しい”機能を採用したアイテムを多数ラインナップする。
若い層のための安全性を重要視しているブランドでもあるのだが、現在ではすべての世代に向けた、ヘルメットとアパレルのラインアップを展開。ストリート用のウエアが中心であるが、間もなく登場するレーシングモデルを井上選手が使用する予定だという。

また、パイクスピークに井上選手を参戦するきっかけとなった新井選手(上の写真右)もこの場に現れ、来年のPPIHCへの参戦を表明。第97回大会は、これまで通りカワサキZ1000MKIIで参戦すること。そして、そのMKIIの生誕40周年となる2019年だけにセレブレート的な参戦にしたい、としている。

早々にパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2019へ日本人2名の参戦が発表された形となったが、4輪ドライバーの参戦も、年明け後、遅くとも春先までには発表されることとなるだろう。

2019年も富士山の頂上よりも高い高地での戦いに期待したい。

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