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高齢者を乗せるとき「低床ミニバン」をオススメする4つの理由

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TEXT: 山本晋也  PHOTO: Auto Messe Web編集部

車酔いがしにくく乗降性が良好

 もともと「低床ミニバン」というのはホンダの十八番だった。F1マシンと絡めたテレビコマーシャルが流れたのは2005年だったが、古くからのホンダファンであれば、記憶に残っているのではないだろうか。ところで、いまや全メーカーでミニバンの低床化が進んでいる。それにはいくつものメリットがあるからだが、それは高齢者を乗せる機会の多いユーザーにとっても見逃せないアドバンテージを示している。

2列目が広いので快適でケアもしやすい

 ミニバンの基準はいくつもあるが、スライドドアで3列シートのクルマこそミニバンというイメージが強いのではないだろうか。ヒンジドアのミニバン(3列シート車)よりも室内高に余裕があるのがスライドドアのミニバン、さらに2列目シートがスライドできるタイプであれば2列目前方に余裕のスペースが生まれる。

スライドドアは床が高くなるが乗りやすさがメリット

 室内が広いのは座っているときのひざ回りの余裕につながるだけでなく、ケアをする人の動きやすさにもつながる。小さな子供がいる家庭でミニバンやスライドドアのトールタイプ軽自動車の使い勝手の良いとされるのは、2列目前方の空間的な余裕にある。チャイルドシートに座らせるなどのケアがしやすいのだ。高齢者であっても、シートに座るのにサポートが必要であったり、シートベルトを装着してあげたりするのであればミニバンのほうが介護しやすい。

 そこまで体力が落ちていなくとも、お尻からシートに座るというのは体のバランスを崩しやすい。室内が広いミニバンであれば、乗り込んでから室内で向きを変えてシートに座るほうが安心できるだろう。ただし、スライドドアはその機構の都合から低床設計といってもヒンジドアよりは床は高くなってしまう。そのフォローをするために、オプションで大型グリップやステップを付けておけば、なお安心感が増すだろう。

低床であればクルマ酔いしづらくなる

 また低床であれば、着座位置も低くなる。そうなると頭の位置が重心に近づく傾向となり、ブレーキングでのピッチングや、コーナリングでのロールによって頭が移動する距離が抑制される。つまり、低床ミニバンはクルマ酔いしづらいことが期待できるのだ。

 もっとも、クルマ酔いに関してはドライバーのスキルによる影響も無視できない。その意味では、加減速がコントロールしやすいパワートレインのミニバンが快適な移動空間にはつながりやすいという面もありそうだ。

 運転しやすさについては慣れの問題もあるので、その評価は個人的なものになるだろうが、スライドドアのミニバンに限定して、アクセル操作に対するリニアリティを考えるとホンダ・ステップワゴンハイブリッドがおすすめの一台となる。いずれにしても試乗する際には加減速のコントロールしやすさに着目すると乗員がクルマ酔いから解放されやすいだろう。

開口部が低ければ車椅子なども積みやすい

 最後に低床ミニバンというのはラゲッジフロア(テールの開口下辺)も低くなる。つまり重い荷物が積みやすい。高齢者の場合は、完全に車椅子ではなくとも出先などでは車椅子や歩行器を使っているケースもあるだろう。

 そうしたときに低床ミニバンは車椅子などをラゲッジに積みやすい。これも介護する側としてはメリットになる。その際、3列目シートにスライド機構があると、ラゲッジスペースと乗車空間の広さを調整しやすい。その点ではMクラスミニバンでは日産セレナが3列目シートに使いやすいスライド機構を備えているのでおすすめだ。

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