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サーキット走行での残念な行為4つ! 守るべきルールとマナーとは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)

初心者でも知っておけば楽しく走れる

 気兼ねなく愛車を全開走行できる場所といえば、サーキット。いわゆるスピード制限など公道のルールは適用されないけど、クローズドコースにも独自のマナーやルールが存在する。知らず知らずのうちに危険行為をしていたり、周囲に冷たい目で見られていたり……。そのような事態を招かないためにも、やってしまいがちな代表例を取り上げてみたい。

 サーキットは非日常の空間。公道と違うマナーやルールがあり、走行する者が遵守することで安全が保たれている。ヘルメットを被ってコースに出れば、まさに気分はレーシングドライバー。テンションは上がってしまう気持ちは理解できるが、知らぬうちにバッドバナーな行動を取ってはいないだろうか。

ピットロードには速度制限がある

 走行会でよく見るのはピットロード(ピットレーン)を爆走する人。マフラーやエンジンの音を聴かせたいのか、勢いよくカッ飛ばすドライバーがいる。しかし、ピットロードは歩行者が横断することもあり、厳しく制限速度が定められている場所。そこをアクセル全開で通過するなんて、走る凶器といわれても仕方ない行為だ。

 確かに注目は浴びるかもしれないが、周囲の視線は「カッコいい」じゃなく「痛い」ということだけ覚えておきたい。

 

コース上で追い抜く・抜かせるの意思表示

 続いてはコース上での追い越し、追い越されに関して。クルマの性能やドライバーの技量によって速い遅いがあるのは当たり前で、当然ながら走行会では追い越しは認められた行為だ。とはいえ、走行会は勝ち負けのレースじゃないんだから、危ないところでムリヤリ追い越す必要はない。狭いコーナーに複数のクルマが並んで進入すれば、それだけ接触の可能性が高まってしまう。

 そんなときはヘッドライトを点けて「後ろにいますよ」とアピールしつつ、安全なストレートで抜くのがカッコいい走り方。追い越されるほうも意地になってブロックしたり、「譲らなきゃ」と急減速すると無用なトラブルを招きやすい。

 コーナー手前でイン側を空けたり、直線で左右どちらかに寄って後続車に進路を譲ればいい。その際はウインカーを出して自車の動きを示すことも大切だ。

 

トラブった場合はとにかくコース外に避難

 もうひとつはクラッシュなどでコース内にクルマが止まってしまった時。ボンネットを開けたり、下まわりを覗き込んだりする人がいるものの、工具がない場所で対策できることはほとんどない。それどころか他車が突っ込んでくる危険性はあるし、仮に出火したら巻き込まれる恐れもある。

 そんなときはヘルメットやグローブを脱がず、近くにコースオフィシャル(スタッフ)がいるポストへ。なければタイヤバリアの外に退避するようにしたい。

 

コース外でも守るべきマナーはある

 さらにピットやパドックでのマナー。昔から言われ続けているのは喫煙だろう。ピットはガソリンを給油する人もいれば、オイルなど可燃物だってそこらじゅうにある。と言いつつも、ピット内に『火気厳禁』と書いてあるにも関わらず、残念ながら喫煙する人を見かけてしまう。

 今回は代表的なモノだけを抜粋したけど、他にも覚えるべきマナーやルールは多い。不安な人はサーキットの講習会を受けたり(走行会でも行われることが多い)、走りに強いプロショップで話を聞くなど、基本中の基本から改めて勉強してみるのもオススメ。

 また、コースに出されるフラッグの意味もしっかりと覚えておくこと。赤旗(走行中止・追い越し禁止)、黄旗(スロー走行・追い越し禁止)など、旗を見たときに自分がどのような行動を起こすべきなのか、こちらもマナーとして必須だ。実際に見かけた危ない行為や痛い行為を改めて知り、安全にサーキット 走行を楽しんでほしい。

*写真はイメージにつき、本文とは関係ありません

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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