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航続距離は? 充電施設は? 電気自動車の抱える悩みと現状

投稿日:

TEXT: 御堀直嗣(Mihori Naotsugu)

 

普通充電器の普及が悩みを解消する

 それでも、充電設備の充実はもっと必要だと、私も考えている。ただし、充電時間が短く済むぶん、特殊な機器が必要で導入コストも数百万円台と高い「急速充電器」の増加ではない。

 出先にある駐車場などに、200Vの「普通充電器」が当たり前のように設置されることだ。普通充電器なら、一般的な住宅やマンション、商業ビルなどへの設置が可能で、急速充電器に比べ導入コストも安く、設置のハードルはより低くなる。

 例えば、勤め先。会社に普通充電器が設置され、自宅と会社で充電できれば日常的な不安は一気に解消される。会社で充電する際の電気料金は、会社が持てばいい。ガソリン代や、通勤の電車・バス代を従業員に支払うより、充電の電気料金の方がずっと安いはずだ。企業にとっても経費で利点になるし、従業員にしてみれば、会社だけで充電で済めば、実質自分で払う燃料代がゼロになる。

 次に、スーパーマーケットはもちろん、ファミリーレストランや商業施設、ホテル、公共の体育館や図書館、ゴルフ場など、人が集まる場所の駐車場への普通充電器の設置。用事を済ませている間に充電ができるし、数時間滞在すれば200V(30A)の設備で試算すると、2時間の充電でリーフe+では2割ほどの充電が可能となる。

 これは、単純計算で約90km走行できる電気を貯められるということ。ゴルフ場やテーマパークに5時間滞在したとすれば、同じ試算で約225km分の充電が済んでしまう。これなら帰宅するのに十分だろう。

 

事業者は顧客サービスの一環で導入すべき

 サービス事業所側にしてみても、普通充電なら1時間で電力料金は100円ほど。あえて電気代を徴収しなくても、EVで来る顧客へのサービスとしてそれほど高額ではないのではないか。またEVで行きやすい場所という意味で、環境に優しい企業や店であるとの印象を与えることができる。

 このように、用事を済ませたり遊んだり買い物をするためEVを止めている間に普通充電ができれば、あえて数が少ない急速充電場所に立ち寄って余計な30分の時間を潰さなくても済む。

 

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