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“セダンはオヤジ車”の常識を覆す! スポーツカーも真っ青だった激辛モデル4台

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

タクシーや覆面パトカーで使用されたモデルも

 最近はボディタイプの多様化によってすっかり日陰の存在となってしまったセダン。輸入車であれば需要はあるものの、国産車となるとイマイチな感じ。現状ではメルセデスベンツのAMGやBMWのMのような尖ったホットなモデルが、国産車には皆無なのもそんなイメージに拍車をかけているのかもしれない。

 しかし、少し前まではディーラーで普通に買えるスポーティセダンが存在した。シチュエーション次第ではスポーツカーをカモるほどの実力を秘めたモデルが販売されていたこともあった。今回はそんな激辛セダンを振り返ってみたい。

トヨタ マークX GRMN

 残念ながら本年12月をもって歴史に終止符を打つマークX。実質的な先代モデルとなるマークIIには最終型まで”ターボ車のMT”という走りのグレードが用意されていたが、マークXになってからはMT車は用意されなかった。

 しかし、2015年に突如として登場した”GRMN”はなんと6速MTを搭載。さらにエンジンもMT専用にチューニングを施し、ボディもスポット増しを施す本気仕様だった。さすがにターボエンジンではなかったが、3.5リッターの自然吸気はマークII時代のターボモデルをしのぐ300馬力オーバーを誇る。

 2015年に100台限定で販売された同車は瞬く間に完売。そして2019年1月には再び350台限定で販売されたが、こちらもあっという間に完売となった。500万円オーバーのクルマが瞬殺で完売するということは、まだまだスポーツセダンに需要があるということの証明ともなった。いつの日かまたこういったモデルが登場することを期待したいところだ。

 

日産 スカイラインGT-R 40thアニバーサリー

 スカイラインの誕生40周年を記念して、オーテックジャパンが1998年にリリースしたのがR33型スカイラインGT-Rの4ドアバージョンとなる40thアニバーサリーだ。

 もともと初代スカイラインGT-RであるハコスカGT-R(PGC10型)は4ドアでスタートしており、その歴史を尊重して生まれたモデル。テールランプなどを含め、基本的なスタイリングはR33型スカイラインの4ドアと共通のため、セダンにGT-Rのエンジンを載せてブリスターフェンダー化したものと思われがちだが、型式「BCNR33改」からも分かるように、2ドアのGT-Rをベースに4ドア化したもの、というのが正解だ。

 

トヨタ クラウン アスリート”+M スーパーチャージャー”

 モデリスタが手掛けるスーパーチャージドモデルというと首都高で取り締まりに従事するマークXが知られるところだが、それよりも前にスーパーチャージャーを搭載したモデルが存在していた。クラウン アスリート “+M スーパーチャージャー”だ。

 デビューは2010年。先々代の200系クラウンアスリートがベースとなっているが、搭載エンジンはマークXと同じ2GR-FSE型であり、スーパーチャージャーを装着したスペックも360PS/50.8kgf・mと全く同一。つまりマークX+M スーパーチャージャーの先駆けといえるモデルだったのである。

 

トヨタ コンフォートGT-Zスーパーチャージャー

 JPNタクシーがリリースされた後でもまだまだタクシーとして活躍する姿を見ることができるコンフォート。乗降性を重視した四角いボディスタイルが特徴的な同車であるが、実は5ナンバーサイズのFR(後輪駆動)というすでに失われたコンポーネンツを持っていた。

 そこに目を付けた当時のトヨタテクノクラフトが、2リッターのガソリンエンジンを搭載する教習車仕様をベースにスーパーチャージャーを搭載。専用の足回りやエクステリアパーツ、RSワタナベ製のエイトスポークアルミホイールを組み込んだモデルが”コンフォートGT-Zスーパーチャージャー”だった。

 古き良き80年代の走り屋マシンを彷彿とさせるが、実際にタクシーとして登録された個体もあったそうだ。まさに”羊の皮を被った狼”なセダンだったのである。

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