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エンジンのキズ付いた部分を狙い撃ちで修復!ナノテクノロジー採用の添加剤登場

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: Auto Messe Web編集部

風力発電の技術を投入した添加剤「パワーショット」

 エンジンオイルは、金属でできている可動パーツが接触しないように油膜を張り、さらに潤滑で汚れの付着を防ぎ、冷却も担っている。それでも、エンジンの内部では金属接触による摩耗は進行し、パーツの表面はナノレベルで凸凹になってしまう部分が発生している。そのような部分を狙い撃ちするかのように修復することができる添加剤が、ドイツのレビテック(REWITEC)「パワーショット(PowerShot)」だ。

 なお、9月14日(土)に静岡県・富士スピードウェイで開催されるGT-R「R’s Meeting 2019」では、ブースを出展し、その魅力を伝えるという。

 

 そもそもレビテックとは2003年にドイツで設立した会社で、風力発電用のギヤボックスの耐久性を高める添加剤を開発・製造している。じつは風力発電のギヤボックスには、もの凄く大きな力が掛かっていて、ギヤの表面が荒れてくると最悪ケースでは、それが原因で割れてしまうそうだ。もちろん、ギヤのコストは高い。そのような技術を採用したのが、レビテック(REWITEC)「パワーショット(PowerShot)」

 風力発電に限らず、ギヤ同士がかみ合う部分は非常に油膜を形成するのが難しいのをご存じだろうか。また、エンジンでは、コンロッドとクランクシャフトの間やクランクシャフトを支えているメタル、カムシャフトといった部分は、回転速度が低くオイルを巻き込む力(流体潤滑)が弱いため油膜が切れやすくキズ付きやすい。逆にピストンとシリンダーは、ポンプによってエンジンオイルが強制的に送られてくるから意外に油膜が形成しやすいのだ(フローティングしている状態に近い)。

 そのような油膜切れを原因として起きてしまう部分に生じたナノレベルのキズは、表面が凸凹しているためさらに油膜が形成が難しくなる。そのような凸凹を修復するのが「パワーショット」だ。施工は、十分に暖機してからエンジンオイルに注入するだけと至って簡単だ。

 パワーショットには、前述の風力発電で開発された技術がふんだんに導入され、ナノレベルのケイ素化合物のシリジウム粒子が配合されている。このシリジウム粒子がエンジンオイルの潤滑によって、摩擦によって負荷がかかる金属表面の凸凹に入り込み修復する。

 ここでポイントとなるのが、熱と摩擦を発した箇所だけにセラミック表面を形成するという仕組みになっていること。つまり、一般的な添加剤とは異なり、熱と摩耗でシリジウム粒子がキズ付いた部分だけを修復するので、保護をするの必要がないオイルの通路の隙間などには影響を与えない。つまり、詰まりや不要な付着といった心配はないわけだ。

 具体的には、エンジンでいえばクランクシャフトのような摺動部のキズを修復するため、何度も言うがパーツの表面が平滑になり油膜が剪断(油膜切れのような状態)されにくくなりフリクションロス(抵抗)が低減できるわけだ。下の写真は、パワーショットを注入した摩擦面。シリジウム粒子が再結晶し、新たなセラミックス表面が形成され平滑状態に近づいているのがわかる。

 レビテックの日本代理店テクニックグループの代表である元レーシングドライバー、ミハエル・クルム氏は、「私はレースや開発ドライバーとして人生の大半を費やしてきました。摩擦やシステム効率という分野は大きなテーマであり、私自身、情熱を持っております」とコメントするように、エンジンが滑らかに回るということは、フィーリングの向上だけでなく、理論的にも省燃費性能もアップするのは間違いない。

 レビテックにはこのほか、トランスミッション・デファレンシャル用の添加剤「G5」もラインアップ。マニュアルミッション車のギヤ操作がスムース化、デフのロック率の向上が期待できる製品だ。

 レビテックは、9月14日に静岡県・富士スピードウェイで開催される日産GT-Rの祭典「R’s Meeting 2019」にブースを出展。代表のミハエル・クルム氏自らレビテックの魅力を説明してくれる予定だ。

テクニックグループ
TEL045-476-4081
http://rewitec.jp

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