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空前のF1ブームは1987年からスタート! 今またレッドブル/トロ・ロッソの活躍で人気が再上昇

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田了、Auto Messe Web編集部

ホンダF1復帰から2年後にトヨタも参戦 

 2000年にはホンダがF1GPにカムバックしてきました。90年代にはシャシーの習作も進めていたホンダでしたが、先ずはエンジン・コンストラクターとしてのF1GP復帰となりました。

 エンジンの供給先はBARで、01年から2年間はジョーダンにもエンジン供給を行っていました。タバコ広告が全面的に禁止となることが決まると、BARの活動資金を支えてきたブリティッシュ・アメリカン・タバコが撤退を決断。これを受けてホンダはBARの全株式を取得することになり、06年からはフルコンストラクターとしての参戦となりました。

 ホンダの2台の習作のうち、92年式の黒いRC-F-1と、07年のホンダRA107はツインリンクもてぎのホンダ・コレクション・ホールで撮影。

 

 また、鈴木亜久里代表が興したスーパーアグリにもエンジン供給を開始しています。

 もう1台のホンダの秀作である98年の黒いRA099と、2000年のBAR002、01年のジョーダンEJ11、07年のスーパーアグリSA07、08年のホンダRA108は鈴鹿サーキットもモータースポーツファン感謝デーで撮影。(画像ギャラリー参照)

 さらに、国内トップ自動車メーカーであるTOYOTAも2002年から09年までの8シーズンを、エンジン供給だけでなくシャシーまで製作するフルコンストラクターとしてF1GPに参戦していました。

 08年のトヨタTF108は富士スピードウェイの50周年記念イベントのワンダーランド・フェスで、09年のトヨタTF109はトヨタ・ガズー・レーシング・フェスティバルで、そして09年のブラウンBGP001は2016年に英国のグッドウッドで開催されたフェスティバル・オブ・スピードで、それぞれ撮影。

 06年のハンガリーGPではホンダのジェンソン・バトン選手が初優勝を飾りましたが、それ以外にはトヨタも含めて優勝からは遠ざかってしまい、08年限りでホンダが、翌09年にはトヨタもF1GPからの撤退を決断。ホンダのソースを継承したブラウンGPが09年シーズンは開幕からライバルを圧倒、前半7戦で6勝を挙げたジェンソン・バトン選手が逃げ切ってドライバーチャンピオンに輝くと同時に、ブラウンGP自体もコンストラクターズチャンピオンに輝いています。

 2010年からしばらく、日本不在のF1GPが続きました。国内のF1人気にも陰りが出てきていました。しかし、2015年にホンダがエンジン・サプライヤーとしてマクラーレンにエンジン供給する格好でF1GP発揮を果たしたことで、再び人気が高まって来ました。

 ホンダの結果としては、17年までの3シーズンは散々な結果に終わりましたがマクラーレンとの提携をやめ18年はトロ・ロッソに、そして19年からはレッドブルにもエンジン供給を開始。調子は上向きになりエースチームたるレッドブルではマックス・フェルスタッペン選手が第9戦で自身の初優勝を飾るとともに、ホンダに復帰後初の優勝。第11戦のドイツGPでは2勝目を飾っています。トロ・ロッソでもダニール・クビアト選手がドイツGPで初の表彰第3位を奪うなどホンダファンの期待に応える格好となりました。

 2015年のマクラーレンMP4-30は2016年に、2018年のトロ・ロッソSTR13(カラーリングは2019年仕様)は今年の、ともに都内お台場で開催されたモーター・スポーツ・ジャパンで撮影。

 ホンダ・エンジンの活躍もあって、国内でのF1人気はぐんぐん上昇してきているようです。そして10月13日に鈴鹿サーキットで決勝レースが行われる2019年日本GPにもホンダの活躍に期待が高まっています。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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