新旧のオイルが混ざることを嫌う人も
もうひとつフラッシング否定派が懸念するのは、フラッシング用オイルと新しいエンジンオイルが混ざること。今さら説明するまでもないだろうがエンジンは構造上、どんな方法だろうと古いオイルを完全に抜くことはできない。同じ銘柄や成分のオイル同士であれば気にならないが、フラッシング剤は洗浄が目的なので、混ざることでオイル本来の性能が発揮できない、というのがその理由。もっとも混ざったところで大した比率ではなく、エンジンに悪影響を及ぼすレベルじゃないと考える人もおり、気分的な問題といえるのかもしれない。
フラッシングにエンジンを洗浄する効果はある。ただし場合によってはリスクがあるとの結論になるだろうか。先にも書いたようにエンジンオイルを長く交換していないクルマは注意が必要だし、過走行車や旧車にフラッシングを勧めないとの意見もある。そして、マメにオイル交換をしている車両ならば、そもそもフラッシングをする必要もない。
いずれにせよ自分で判断ができないときは、専門店に助言を仰ぎリスクを可能な限り減らすようにしたい。