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「ルノー メガーヌR.S.トロフィー 」ニュルFF最速のDNAを継承したホットハッチマシンの実力【試乗】

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TEXT: 橋本洋平  PHOTO: 小林 健

ロードゴーイングカーとしての究極の世界にいる

 走り出しからかなり野太いエキゾーストノートが車室内を襲ってくる。エキゾーストに備えられたアクティブバルブ付きスポーツエキゾーストが解放されるからだろう。これは相当に走りそうな予感。ピットアウトと共にフルスロットルを与えると、ベースモデルとは違ってかなり力強くなっていることが感じられる。

 エンジンは基本的に1.8リッターターボと変わらないが、セラミックボールベアリングターボが与えられたことでピックアップはかなり良好。その後、高回転へ向けて鋭く吹け上がることで、力不足を感じるようなことは無くなった。

 シャシーはかなり引き締められたイメージとなり、とにかくフラットに走る。無駄なロールもピッチングも見せずにコーナーへと飛び込めるのだ。そこから先のクリッピングポイントまでの動きは、1.5トン近いクルマとは思えない応答性で旋回。 4輪操舵システムの4コントロールが違和感なくシャープさを生み出しているからだ。立ち上がり方向はトルセンLSDの介入もあり、アンダーステア知らずで駆け抜けてくれる。その感覚は1トン前後のライトウエイトスポーツにでも乗っているかのよう。   キビキビと軽快に、そして狙ったラインをトレースしてくれることがたまらなく心地いい。ステアリングをそれほど切らずに無駄なく旋回することは現行メガーヌの特徴的な動きだが、それがより際立っているのがトロフィーというわけだ。

 走行モードを「Neutral」や「Comfort」に変更し、試してみたが、足回りのセットが緩くなり、出力特性が穏やかになり、シャシーはスタビリティコントロールの介入が始まるが、その状態でも違和感なく素直に走るところも好感触。縁石などもあえて乗ってみたが、突き上げがひどく起きるようなところもない。これならストリートでも不快感を得るようなことはないだろう。

 今後はより尖った”トロフィーR”の導入も予定されているようだが、そちらはタイムアタッカーとしての成り立ちが際立つことは濃厚。軽量化がより進み、4コントロールも排除される。そこまで見えている状況でトロフィーを見ると、ロードゴーイングカーとしての究極の世界にいることは明らか。

 ストリートも快適にこなしつつ、たまのサーキットもストレスフリーで駆け抜けることを可能にすることを考えれば、これは丁度いい落としどころのような気がする。このトロフィーは、かなりトータルバランスに優れた一台といえる。メガーヌの販売台数がさらに増えることは間違いないだろう。

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