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シーケンシャルシフトから運転支援システムまで、いまや当たり前となった「クルマの革新的装備4つ」

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TEXT: 山本晋也  PHOTO: 本田技研工業/Auto Messe Web編集部

飛躍的に進化した20年の技術

 クルマの技術は日進月歩、かつては高級車やスポーツカーだけと思われていた贅沢装備も、普及期を経て大衆車にも標準装備されるようになった。例えば「SRSエアバッグ」が国産車に初採用されたのは1987年のこと。ホンダのフラッグシップモデル「レジェンド」だったが、いまや軽自動車にも当たり前のように採用されているのはご存知の通りだ。

 このように先進的な技術が広がっていくのは、クルマの進化にとってはごく自然な流れ。ここでは、主にコクピットで日常的に使うような機能から、この20年間で普及が進んだものまでをピックアップしたい。

シーケンシャル型マニュアルシフト

 いまや珍しくないが、それだけで商品力を引き上げるほど魅力のあった機能として思い浮かぶのは「シーケンシャルタイプのマニュアル変速機構」。具体的には、国産車で初採用したのは三菱で、1994年に登場した「INVECS-II スポーツモードA/T」と呼ばれた5速ATに、レバーを前後方向(シーケンシャル)に操作することでマニュアル感覚でのシフト操作が可能な機能が設定されていた。

 このスポーツモードATを搭載したスポーティクーペ「FTO」が、同年の日本カー・オブ・ザ・イヤーに選出。シーケンシャル操作によるイージーかつスポーティな新しいドライビングスタイルが評価された部分もあった。ちなみに、シーケンシャルのマニュアル変速モード付ATを世界で初めて市販車に搭載したのはポルシェ、パドルシフトはフェラーリだったが、いずれも同じく軽自動車にも採用されるほど普及している。

 

左右独立温度調整オートエアコン

 いまだに廉価グレードではマニュアルエアコンも存在しているが、多くのクルマがスイッチを押すだけで快適な温度や風量を実現するオートエアコンを採用。さらにオートエアコンでは運転席と助手席でそれぞれ快適な温度にできる「左右独立温度調整タイプ」のオートエアコンが増えている。

 いまやコンパクトカーでも左右独立タイプを見かけることが多いが、元祖といえるのは2代目のトヨタ・セルシオ(1995年)に採用された「左右独立温度・モード制御エアコン」だろう。また、これも当たり前の装備となったエアコンフィルターは、当初は防塵フィルターとしてクラウンやマークIIの寒冷地仕様にオプション設定されたことがルーツのひとつといえる。

 

テレマティクス型ナビゲーションシステム

 通信機能を持ち、渋滞情報を加味したルート設定をする「テレマティクス型ナビゲーションシステム」は、いまや車載ナビやスマホナビでは当たり前といえるが、そのルーツとして思い出させるのはホンダが1997年に設定した初代「インターナビ」だ。

 いま思えば機能としては未熟な部分もあるが、双方向通信による様々なサービスへのトライというのは、最新のナビゲーションシステムにつながっているのは事実。当時は、車両に通信機能を持たせるという時代ではなく、携帯電話とインターナビをつなぐシステムだったのも懐かしい。現在ではフローティングカーサービスとして確立、災害時などに通行可能なルートを示すこともできるようになり、自動車社会において欠かせないインフラへと成長している。

車線維持ステアリングアシスト機能

 高速道路で先行車に追従して速度を調整する「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」の価値は多くの自動車ユーザーが認めているだろう。さらに区画線などを検知して車線中央を維持するようにステアリング操作を行なう機能も、高速道路の運転支援システムとしては欠かせない。

 いまや、一定の条件下であればハンズオフ(手放し)運転が可能なクルマも登場。代表格が日産スカイラインだが、そもそもカメラによって車線を検知、ヨーコントロールを車両側が制御するという「レーンキープサポートシステム」を世界初採用したのも日産の高級セダン、シーマ(2001年)だった。

 この当時のターゲットは横風などによる姿勢の乱れを軽減するというもので、基本的には直進時に働くデバイスといった位置付け。それが、いまではカメラや地図の情報を利用して、手放しでコーナリングまでカバーできるようになっているのだから、この20年足らずの進化がいかに大きいものか、実感できるはずだ。

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