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嗚呼、懐かしのクルマ文化「昭和に流行ったカスタム&スタイル」6選

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部/會田圭祐

現代では新鮮に映る当時モノ

 クルマに限らず、ファッション、髪型、食べ物などには流行がある。その当時はこのブームが一生続くのではないだろうかと思ったりするが、実際は流行というのは去るし、去ってしまうとこれがまた恥ずかしいものだったりする。どうして夢中になったり熱狂したんだろうか、と思うこともあるけど、間違いなく当時は輝きをみせていたのも事実。平成も終ろうという今、改めて昭和に流行ったカスタムや用品を振り返ってみたい。

【チンスポ】

 ”チン”とはアゴのこと。バンパーの下に取り付ける細長いスポイラーのことを「チンスポ」と呼んだ。今でも存在しているが、現在のチンスポはじつにスタイリッシュ。当時のは、ラッセル車のように取って付けた感がたっぷりだった。トランクの後端に付けるリアスポイラーも同様な感じで、もちろん空力なんて関係なし。でも、一部の旧車には確実に似合っていたし、いまでも軽トラのカスタムを中心にブーム再燃となっている。

 

【水中花シフトノブ】

 シフトが伸びるとテコの原理が効くので、現在でもトラックでは愛用されているが、その昔は乗用車でもイケてるカスタマイズパーツだった。文字どおり、水中をイメージに透明のシフトノブ内に模造花を封入。金魚や人形を取り入れたバージョンも存在した。

 いまやマニュアルミッション車の減少で見かけなくなったものの、京人形などのビンテージ品や希少価値の高い水中花ノブも存在している。

 

【シャコタン】

 車高短ではなくて、あくまでもカタカナで”シャコタン”。今では車高調というサスペンションキットでローダウンするのが当たり前だけど、その昔はスプリングを大胆にカット。ひと巻き、ふた巻きと、どれだけ切るかにも独自の表現があった。

 スプリングをカットするともちろん車高は落ちるが、段差で跳ねるし、乗り心地は最悪。ショックアブソーバにセットしたスプリングは短くなったぶん固定できずにガチャガチャ状態。通称”バネが遊ぶ”という症状も起きた。車高の低さはショッポ(ショートホープ)で地上高を測定したものだ。

 

【ロンサムカーボーイ】

 今ではオーディオに凝る人も少なくなったというか、純正状態でそこそこ質はいいし、スマホとの連携だって自在だ。一方、昭和後半ちょい前では、ラジオがせいぜいの装備。後付けで、8トラのカセットデッキがあったぐらい(これも立派な昭和カスタムだが)。

 そこに登場してきたのが、パイオニアのロンサムカーボーイなど。これによって、システムコンポ(死語)の概念が登場した。つまりデッキやアンプ、スピーカーなどをシステム的に組み合わせるもので、極め付けはカロッツェリアブランドの登場とともに姿を現したグラフィックイコライザー、通称グライコだ。

 低音から高音まで、音域ごとに設定できることから大ブーム。ローンまで組んで付けるのが流行したほどである。ただし、それまでにないだけに珍しく、とりあえず低音と高音を目一杯あげる、いわゆるドンシャリでご満悦だったのも今となっては笑い話だ。

 

【後付けパワーウインドウ】

 現在では当たり前のパワーウインドウだが、1970年代では超高級装備だった。そこで考えられたのが、後付けのパワーウインドウというシロモノ。ボタンひとつで開閉できることから流行ったのだが、仕組みはじつに簡単だった。

 クルクルと回すレバーを取って、そこにモーターを付けるだけ。要は手で回す代わりに、モーターで回すのだが、問題はサイズがデカイというか、後付け感マックスだったこと。見た目は激カッコ悪いが、最新装備を気取れたのでよかった。(写真はイメージ)

 

【半ネリワックス】

 自分でやる洗車離れの昨今では考えられないが、昭和の時代は休日を潰して愛車を念入りに洗う人がいっぱいいた。もちろんワックスも手で丹念に塗り込み、丁寧に拭き上げるのだが、固形に加えて登場したのが、半ネリワックスというもの。

 油性の固形に対して、水性なのが半ネリ。扱いやすく、ホワイト系ではさっと使えるので汚れ落としてしても重宝した。猛者ともなると、半ネリで下地を作って固形で仕上げる人もいたりしたほど。ちなみに今でも売られているが、半ネリワックスは日本が発祥。現在のソフト99が1969年に初めて作ったものである。

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