「ドアが開かない」「エンジンがかからない」スマートキーの思わぬ落とし穴 (1/2ページ)

「ドアが開かない」「エンジンがかからない」スマートキーの思わぬ落とし穴

誰もが陥るかもしれない緊急事態

 出がけや、出先での故障ほど焦ることはない。先日、出張で訪れた新潟でのことだ。

 途中、道の駅でしばし休憩。「さて」と、エンジンのスタートボタンを押すも、うんともすんとも反応がない。ブレーキペダルを踏み直して改めてボタンを押すが、依然セルが回る気配はない。「もしかしてバッテリーが上がったか?」 いや、新品に交換してから日にちがたっていないのでそんなはずはないだろう。

 メーターパネルに目をやると、中央に『キーが認識されません…』の表示。ん? キーはいつものようにポケットの中。そもそもキーが認識されなかったら、ドアロックを解錠して車内に入ることすらできなかったはずだ。

 クルマは乗り馴れた自分のVWゴルフ。国産、輸入問わず、最近の新車では軽自動車でも珍しくない “スマートエントリー&スタートシステム” を採用している。離れた場所からリモコンで、キーさえ携帯していればドアノブに触れるだけで「解錠・施錠」が可能。さらに、エンジンの始動・停止もボタンをひと押しと、便利このうえない。鍵穴がどこにも見当たらないのは、電波で作動させる電子キーによるものだ。

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スマートキーの予期せぬトラブル画像はこちら『キーが認識されません』のあとに『マークの箇所にキーを当ててください。取扱説明書参照!』とメーターパネルに表示されているが、何が起こっているのかまったく理解できない。そうこうしているうちに、ドアの解錠・施錠まで電子キーの操作に反応しなくなっていた。
 しぶしぶ、購入後初めてグローブボックスから取扱説明書を引っ張り出す。が、検索して原因を突き止めるにはメゲるブ厚さだ。スマートキーの予期せぬトラブル画像はこちら 上の写真は、VWゴルフ(Ⅶ)の取扱説明書で非常に役立つが、じつに約500ページ。細かい文字が読みにくい夜間などは、問題点を検索してのトラブルシューティングは厳しいものがある。

キーの電池が切れた際の応急処置

 早々にあきらめ、購入先の神奈川県内のディーラーのサービスマンを携帯電話で呼び出し、助けを求める。

筆者「エンジンがかかりません。ドアロックも反応しません」
VW「おそらく電子キーの電池切れでしょう。電池交換すればすぐに解決すると思いますが、いまどちらですか? 」
筆者「新潟です」
VW「…そうですか。電池が手に入ればいいんですが、近くで売っていそうなところはわかりますか?」
筆者「わかりません!」

 じつは電器店以外に、コンビニなどでも売っていることなど知らなかった。雨が降るなかクルマは使えず、知らない土地で電池を探し回るなんてありえないと思ったからだ。

 件のサービスマンから応急的にエンジンをかける方法を教えてもらい、無事に再始動。ドアは再び解錠できなくなるかもしれないと考えて、走行中以外は施錠しないまま。不用心だがこの際しかたない。そして、高速道路をひた走り、自宅にたどり着いた。スマートキーの予期せぬトラブル画像はこちら 電子キーの電池が切れると、わずかな距離でも電波が届かなくなる。ゴルフⅦの場合、緊急処置はステアリングコラム右側に記された“電波マーク”に電子キーを当てること。電波信号が受信部にダイレクトに届き、プッシュボタンでのエンジン始動が可能になる。スマートキーの予期せぬトラブル画像はこちらスマートキーの予期せぬトラブル画像はこちら 上の写真を見てもわかるように、一見、鍵穴は見当たらないが、ドアノブ左側はフタ状になっていて、下部の細長い穴にマイナスドライバーを差し込んで外すと鍵穴が現れる(傷を付けないように養生が必要)。電子キーが反応しなくなった際、手動での解錠・施錠が可能になる。

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