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合併交渉は合意寸前! 映画「フォード vs フェラーリ」で見るアメリカのビジネス戦略

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田了

クルマを売るためにレースをするフォード

 一方、大メーカーとなったフォード。創業者のヘンリー・フォード自身は「クルマの性能を実証し、会社のイメージアップを図るためにレース結果は有効」との見解を持っていて、フォードを創業する以前にスピードトライアル(速度記録挑戦)などで活躍していました。

 古くはスウィープステークスと名付けられた1901年式のオーバルトラック用レーシングカーがあり、ヘンリー・フォードがデトロイト自動車会社を解散後、最初に製作したレーシングカーです。

 またフォード・モーター・カンパニーを設立する直前の1902年に、ニューヨーク・セントラル鉄道の機関車に因んで『999』と命名されたオーバルトラック用製作したレーシングカーなど、いずれも好成績が記録されている。ともにヘンリー・フォード博物館で撮影。

 フォードT型で会社の基礎を創った後、大戦後にもまずはカスタムとカスタム・デラックスというフルサイズではあったものの真っ当な4ドアセダンをリリースしていました。初の戦後モデルとなった49年式カスタムはトヨタ博物館で撮影。

 そんなフォードがモータースポーツ、特にレースに力を入れるようになったのは60年代に入ってからでした。のちにポニーカーとして大ヒット商品となるマスタングを市場投入するタイミングで、レースでの好成績をイメージアップに繋げようとしたのでした。マスタングのプロトタイプはヘンリー・フォード博物館で撮影。

 そして手っ取り早い方策として、当時、ル・マン24時間レースで連勝を続けていたフェラーリに注目。フェラーリと提携する方向性、事実上は吸収合併の交渉を進めることになったのです。フェラーリは、F1GP参戦を続けるためにスポーツカーを売っていたのに対し、フォードはクルマを売るためにレースを再開することになったのです。

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